vol7-4 A.Jエンターテイメント リハーサル室BACK入ってきて、扉を閉める美男。
その場に座り込み。
美男「(院長先生。私は何てバカなんでしょう。一瞬でも廉さんが私を思ってくれてるって勘違いするなんて)」
悲しみのあまり呆然とする美男。
そこに、入ってくる柊。
柊「俺は…忘れられたのか?」
美男「柊さん…」
柊、美男の傍に近づき
柊「俺が…俺が、どんな気持ちでお前のこと待っていたと思って…!!」
と、あまりに悲しげな美男の表情が目に入る柊。
美男「(うなだれ…)ごめんなさい。ホントにごめんなさい…」
と、堪えていた涙がスッと零れ落ちる美男。柊。美男の悲痛な表情を見つめ
柊「もういいよ…。謝るな。怒ったりしてごめん。」
と、美男の隣に座る。
柊「(優しく)どうした?何があったんだ?」
美男「(懸命に辛い気持ちを抑えて)…私は大丈夫です。それより柊さんに申し訳なくて。
柊「いや、いいんだ。彼女の気持ち伝えようと思ったけど、もう少し待つことにしたよ。」
美男「どうしてですか?」
柊「(寂しげに)今伝えても…彼女を困らせるだけの気がするから…」
美男「でも、気持ちをずっと胸にしまっておくのって辛くないですか?」
柊「…辛いよ。だけど…気づいてもらえる愛だけが、愛じゃないと思う。」
美男「…」
柊「…その人を好きになった気持ちは、大事にしたい。」
美男「(噛み締めて)…そうですよね。」
柊「(切なく美男を見つめる)」
第6話のシーン集