with my Cobby

趣味の写真・カメラを中心にした雑記、愛犬Cobbyとの散歩撮を中心にオールドレンズ記事もプラスしてアップしています。

ああ、サザンカのピークが...

2019年11月14日 | 02. カメラライフ

秋らしくなってきてこのところだいぶ気温が下がってきています。

休み明け月曜日だったか職場近くの畑の縁に大きなサザンカの木があるんですが随分と花がついてきたのでちょっと見に行ってみると、これがどの花を見てもいい状態で咲いており見事の一言だった。

こりゃ明日にでもカメラ持ってきて撮らなければと思ったのだけれど、その翌日家を出るまですっかり忘れており職場についてあららであった。そういう時に限って夕方にはひときわ大きな満月が地上近くに出ており、まさに感動的...2倍悔しい思いをしてしまいました。

その翌日にようやく車にカメラを載せて出かけることができたんですが...この二日間という時間はサザンカにとってはまさに見頃の最盛期を迎えていた二日間だったようだ。

カメラを構えたその前にはあの「どの花見てもきれいだね」状態のサザンカは既になし。もちろんきれいに並んだサザンカの木に花はたくさん咲いておりきれいな花は探せばいくらでもあるのですが、昨日までの「どの花見ても...」という状態をわずかに過ぎてしまったのでした。

あの状態を頭に描いていたものですからα7IIIに付けたのが50mm標準レンズだった、盛りを過ぎると当然花びらがしおれ、特にサザンカは早めに茶色く変色してしまいます。花びらが散って落ちるまでは時間かかるんですが、あのきれいな状態はそうそう長くないんですよねえ。

ササッと撮って仕事に移れるだろうと思っていたのですが、思いのほか花をみつくろうのに時間がかかり予定時間ギリギリになってしまいました(笑)。

なんとかアングルを工夫して数カット撮るのがやっと、まさに花の命は短くてを見せつけられた思いでした。

それでも付けたレンズがplanar T*1.4/50 ZFだったのでまだ救われた感じです。午後3時前だというのにとても暗く、この撮影時間20分ほどでしたが終わり頃には雨が降り出しました。

開放からf/2.8くらいでなんとかISO100をキープでき...とはいえ影になる暗い部分ではシャッタースピード1/8秒なんてカットもありました、もうα7IIIの手ブレ補正におんぶに抱っこ状態ですね(笑)。

これがそのSS 1/8のカットですね、まあさすがにα7IIIブレは見られません。

さすがと言えばこのplanar T*1.4/50 ZF...コントラスト・色乗りなどその絶妙な『味』にはブレがありませんねえ。このときのカットは全てと言っても良いくらい現像作業といってもシャドーを少し強めるか逆にコントラストを少し弱めるかくらいですぐにjpegに書き出せます。

まさに手間いらずのレンズです^^。

これなんかも大きな木の奥にあったのでSS 1/13ですね、体勢も不安定な場所だったのでよく写ってくれました(笑)。

やはりこのplanarは背景に暴れさせないように気をつけてやるとその開放の柔らかさがとても光るレンズですね。

これなんかはもう暴れる寸前です(笑)。枝葉の間から抜ける光がいい感じだったのですが、やはりもっと寄れる場所のほうがより効果的でしたね...これが寄れる限界でした^^;)。

こんなに気温が急激に下がってくるといつもの秋を味わう地元のスポットも早いうちに見ておかないとすぐにピークを過ぎてしまいそうですね。

Cobbyを連れてちょっと遠出をしますかね^^。

 

 ※ カメラ : Sony α7III

   レンズ : planar T*1.4/50 ZF


本棚をレンズストッカーに...その2

2019年11月14日 | 02. カメラライフ

少し前に始めたライティングデスクの本棚をレンズストッカーにする計画の続報です。

本棚の区切られた一角をストックスペースにして波型ホルダーをセット、そして防湿・防カビの対策として...

加えて...

ミニ除湿機&防湿剤を置き、なおかつ1年持つということで小さい防カビ剤も2個セットしました。この時点で湿度計の値がやっと50%を切るくらいでした。

そこで防湿庫ほど気密性が高くないことをなんとかしてみようと、一晩中央のガラス戸の重なる部分にティッシュを重ねて外気を遮断してみました(100%は無理ですが多少は違うかと)。

翌日湿度計を確認してみると45%まで下がっていました...やはり気密性を高めることは有効なようですね。

そうなると湿度40%台が見えてきたことで俄然やる気が起きてきます(笑)。

次なる作戦はこれです...

この毛足の長め(9mm)のいわゆる隙間テープで書棚の左半分をできる限り個室化して気密性を高める算段を取りました。

少し分かりづらいですが内部の中央たての棚板とそれと接するガラス戸の内側にも貼り付け、更に2枚のガラス戸の隙間も埋めるために内側になるガラス戸のガラス同士が接触する面にもテープを...都合ここだけで3本使って強力に左側の棚を個室化しました。

更にさらに両扉の両サイド(開ける側ですね)にも少しでも隙間をなくすべく1本ずつ貼り付けて終了です^^。

色味は棚と同系の「ブラウン」を使いましたのでそうそう違和感はないかと思います。そして驚きのはその効果でした...

2枚のガラス戸を外し作業してましたので、終了後セットした温・湿度計の湿度が写真のように63%まで上昇していましたが...

作業終了してかなり締まりがキツくなったガラス戸をきっちり締めて20分ほど経過したところでこの数値です。これは期待できますねえ^^。

そしてその後様子を見ているとみるみる下がっていきます。どうでしょう...2時間ほどでここまで湿度を下げることができました。

翌日部屋に来て目にした湿度は40%!では最終的にこの左半分の状況はどうかと写真の位置に温・湿度計を置いて出社し、つい先程帰宅して確認した状態が写真の数値です。

レンズの上の部屋部分で45%...これはこれでもう十分ですよね。来年の梅雨までこの状況は維持できそうですから、梅雨入り後に状況を見て湿度が異常に上がるようであれば、その時期だけすぐに使うレンズ以外をリビングの防湿庫へ避難させて湿気を避けるという手もありなんですよねえ...これが一番現実的かな。

ということでなんとかこのまま本棚をレンズストッカーとして使用することは可能になったようです。

安く手に入れて大いに楽しむということをモットーに<チープ・リッチ>ということを自らに提唱していたオールドレンズですが...その大切なメンテナンスも頭と手間を使って<チープ・リッチ>でいきましょうというお話でした。

 

 ※ カメラ : Nikon Coolpix P7100


本棚をレンズストッカーに

2019年11月10日 | 02. カメラライフ
いま趣味として楽しんでいる写真・カメラ、このところ安く手に入るオールドレンズが少しずつ増えてきました。
リビングにある東洋リビングの防湿庫「ED-120CDB(容積116リットル)」で余裕で置いていたカメラ用品を少しずつ庫内から外しつつ増えていくレンズを収めていたのですが、とうとうカメラもレンズも取り出すのにとても窮屈な状態になってきました。

そこで自分の部屋に小さくても良いのでオールドレンズ専用の防湿庫を購入しようかと思ったのですが、その前になんとか工夫して安く済む手はないかいろいろ考えてみました。
ちょうど自分の部屋を片付け始めていたなかで目についたのがもう40年以上使っているライティングデスクでした。デスク上部の本棚の一角をレンズストックのスペースにしてみようということで不用品などを捨てたり整理・整頓して一つの区画を開けてみました。


空いたスペースに敷いてあるのは...
 ◯ 東洋リビング 防湿庫オプション 波形レンズホルダー L 4連 OP-AD-LH(L)4
今使っている防湿庫にあるものと同じものを取り寄せました、幅は余裕ありますが奥行きが少し狭かったので2cmくらい切ってサイズを合わせてあります。
そして次に防湿・防カビ剤ですよね。いままでも書籍少々・カメラ・オーディオ用品などが入っていたので(ジャンボ級)防湿剤を4つほど気休め程度に置いていたんですが、さすがにこの一角いっぱいにレンズがおかれますので各種防湿剤のこの容積でどの程度の効果かなどを見積もっていた時にふと見つけたのが...
◯ 【無電源で使える】除湿機 小型・・・「deema ミニ除湿機」というものです。

 靴棚/カメラ/本棚 狭い場所に最適ということで適応面積が3畳ほどだという、まあ3千円ほどなので試してみる価値ありかなと使ってみました。除湿機能は大体2週間ほど維持できるというので、その通電のための10時間ほどが手間といえば手間ですね・・・さらに防湿庫ほど気密性は高くないので少し心配ですね。


最後はこれに温・湿度計をセットして完了です。
開始の内部の状態は24℃・54%というところでしたので一晩ガラス戸を締めて様子を見ました。
すると翌日湿度が50%までは行くのですがそれ以上は下がりませんでした。なのですぐに除湿・防カビ剤として「HAKUBA 防湿用品 ジャンボ カビ・ストッパー P-825」という以前からよく使っていた商品を併用してまたしても様子を監視です。


写真でわかるように湿度計は52%となってますが、防湿庫でも取り出しで大きな扉を開けているとすぐに庫内湿度は上昇しますからこれは仕方ないことですね。
さてこの状態で翌日この部屋の状況は48%まで下がりました。
ところが開封して間もないはずの「deema ミニ除湿機」の除湿サインが既にオレンジ色から茶色に変わっており、すぐさま通電を開始しました・・・購入当初は時々あることらしいです。まあこのセッティングでなんとか40%台半ばくらいを維持してくれれば御の字なんですがねえ...。

まあこちらに収納されるオールドレンズは現在とても回転が良い(使用頻度が高い)ですからそれほど心配はしていないとはいえ、しばらく様子を見て40%台がキープできなければまた他の方策を考えるなり、いよいよ小さめの防湿庫を購入することになるかな ^^;)。
安くてもペルチェ素子のものは寿命と安定性の問題があり、やはり梅雨を知り尽くした安心の国内製で東洋リビングの光触媒を使ったクリーンドライ方式などの方が長く使えて結果安くつくんですよねえ。今使っているED-120などはもう8年目を過ぎてますが、一年中安定した湿度を保ってくれてほとんど湿度調節ダイヤルも触ってないくらいですからねえ。

まあそれはその時考えるとして、チープ・リッチをモットーにしているオールドレンズのことですから保管の方もチープにできることの限りを尽くしてみようと思っています^^。

 ※ カメラ : Nikon Coolpix P7100

ちいさい秋みつけた...gooブログ初書き込み!

2019年11月10日 | 02. カメラライフ
(※GAZOOブログより引っ越しをしての最初の書き込み、とはいえ以前から引き続きのブログとなりますがよろしくお願いいたします...。)
 
ここ数日朝夕が随分と冷え込んできましたね。
業務時間の関係で家に帰るのが夜12時過ぎ、もう『寒い』という言葉が出てきてしまいます...何日か前には吐く息が白くなりましたからねえ。
近年春と秋がとても短くなってきている気がします、四季のはっきりした国ですからちょっと残念な気がします・・・このまま長い冬と夏がずっと続くのでしょうかねえ。
 
急に気温が下がりだしたせいか北の方では紅葉が普通は山の上から徐々に降りてくるものが山頂からふもと付近まで一気に紅葉し始めたそうです、なにか変ですよねえ。
 
まあそんなで自宅近辺でも普通は12月の声を聞く頃から紅くなるのですが、愛犬Cobbyの散歩道では街路樹が既に紅葉して散りだしているものも出ています。
この時期は今回のブログのタイトルではありませんが「ちいさい秋みつけた」といきたいものですよね^^。
 
 
家を出てすぐ見つけた木瓜(ぼけ)の花です、とても良い色になってました。
 
この日はX-T2にオールドレンズ「Super-Takumar 35mm F3.5」を付けて出ましたが、この色合FUJIのカメラにつけてもSony(α7III)に付けてもこの色合...これがPentaxらしいというのでしょうか、M135mmで出てきたものと共通したものを感じます。
 
このところX-T2でのフィルムシミュレーション「ASTIA/SOFT」でオールドレンズを使うことが多くなりましたが、XF 35mm F2R WRで見られるそれぞれのシミュレーションのハッキリとした「差」がオールドでは感じられませんね。微妙な差での「ASTIA」のハイライトの柔らかさとProviat的なシャドー部の締り...これほんと微妙なんですが...これが一番ぴったり来るかなと使っています。
 
ただしレンズの違いはさすがにオールドですからきっちり「味」を変えて出てきます。
 
 
意外とハッキリ系の描写...線が太いといえなくもないのですがCobbyの特徴ある存在感はちょっと目をみはるものがあります。まあf/3.5始まりですからそれほどボケは期待できないですが、こういう奥行きがある時は「それなり」にボケてくれますし自然な柔らかなボケでしょうかね。
そしてこのレンズ35mmにしては寄れないんです、最短撮影距離が45cmなんです!せめて30cm前後にして欲しいところです。APS-Cで撮っていると(換算)焦点距離52.5mm・最短45cmまさにフルサイズでいうところの標準レンズ並なんです(笑)。
まあこれも言い換えれば私の好きな標準域ですからいつもの撮影スタイルで行けばよいということなんですね^^。
そしてこのレンズ光と影を上手に使わないと非常にのっぺりした画が出てきます、ボケが大きくないから余計に工夫が必要ですね。
 
 
これは自宅近辺にある毎春オオタカが営巣する埼玉でも指折りの「オオタカの森」なんですが、Lightroomで手を入れてようやく森のこんもり感や柿の木との距離感が出てきました。
 
 
そしてひとつ上の写真と同じで空の描写がとても気持ち良いですね...これ意外でした、この日は少しベールが掛かったように雲も柔らかなタッチだったんですがうまく描かれています。逆光気味でもしっかり描いてくれるところは頼もしい限りです(こうした遠景はf/8で撮ってます)。
 
 
これはほぼ地面にカメラを付けるくらい低い位置から撮ったホトケノザ。こういう撮り方は老眼の身にはしんどくて、上から見えるように傾けた液晶はメガネを外さないとピントが合っているかどうかも確認できないんです、更にMFですからね(笑)。
このレンズ今回が最初の本格稼働なのでα7IIIでの写りを確認してみないとですが、ピント域内の緑の葉と茶色の草がとても優しい描写をしているんですよねえ...これ覚えておくポイントです...ASTIAのおかげかなあ(笑)。
 
そしてなんとも言えないピンクの素敵な色合いのバラの花一輪、仕事中のFarmerと一緒に収めてみたんですが...
 
 
バラとFarmerの距離は8~10mくらいでしょうか開放でも随分とハッキリ「なに」というのが分かりますが、曇りくらいの空模様でのボケ方としてはいい感じです...もっとボケるかと思ったのですが、これですからこのレンズはまさに標準レンズでの構図力が問われます^^。でもバラの色合い・質感はとても良く描写されてます。
 
そして散歩途中いつもきれいな花の庭で楽しませてもらっている市役所近くのお宅では珍しいものを見つけました。
 
 
綿花ですかね、台風の影響か支えの細いポールとともに倒れかかっていたんですがこうしていくつかの実がはじけるように開いてフサフサしたきれいな綿を披露してました...これはホント綺麗でしたねえ。
 
そしていよいよ市役所・文化の杜公園まわりの紅葉です。
 
 
楓(ふう)ですね、正確には紅葉葉楓(もみじばふう)と言うそうです。ちょうど今が緑から薄紫そして黄色・赤と1本の木に素敵なグラデーションが見られる時期でした。
 
 
先ほどのレンズの特性で言いましたがフラットな光の下ではアングルを気をつけないとこうしてのっぺりとした画が出てきます...とはいえこれは中央上部のモミジバフウの特徴的な実を撮りたかったのでしょうがなくです^^;)。これから樹の下にあの茶色くなったトゲトゲの実がたくさん落ちてくるんですね...。
 
ほんとこのグラデーションは綺麗でしたよ、今回は一番良い時に来たようです...
 
 
最後は文化の杜公園にたくさんあるハナミズキの紅葉ですね、
 
 
こちらも真っ赤な実と同様に見事に紅葉しています。
これ実は若干雲はかかっていたんですが、正面に午後4時近くで低く傾いた太陽があるんです。まるまる逆光だったので<+1EV>で明るめに露出補正をかけたんですがフレアは見られますがゴーストも出ることなく基本的な(Lightroomの)仕上げの補正でハナミズキはしっかりとした描写ですよね...ちょっと作画意図に反して「アレッ」なんですが(笑)。
 
(※ 基本的にX-T2ではフィルムシミュレーションを活かすべくjpeg撮りです)
 
さてさて「ちいさい」どころか秋本番の形相を呈してきてましたので地元の紅葉スポットを早く見てこなくてはという感じになってきました^^。
 
 
これが今回の撮影機材、本来マウントアダプターがなければかなりコンパクトな「Super-Takumar 35mm F3.5」なんですが、ただでさえコンパクトなX-T2だと標準ズームみたいに見えますね。
やはりオールドレンズには「フィルムシミュレーションの世界」で言っていたASTIA/SOFTは柔らかなハイライトが活かされ少し締まったシャドーでとても相性が良さそうです。
次は寄れる標準レンズになるであろう最近入手し渋い色合いが驚きだった「Ai Nikkor 35mm F2S」と比べてみたいかなというところです^^。
このレンズも早くα7IIIで稼働させなければ素性がいまひとつ掴めないかもですね...。
 
 ※ カメラ : X-T2
   レンズ : Super-Takumar 35mm F3.5

X-T2でROKKOR..

2019年10月24日 | 02. カメラライフ

しばらく前に「MC ROKKOR-PG 50mm F1.4​」をX-T2で使ってみましたが、今回はROKKORで一番のお気に入り「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」を付けて散歩に出ました。

DSC_4381_type_c.jpg

オールドレンズを付けると見た目とてもかっこよくなるんですが、唯一の純正レンズXF35mmF1.4 Rを付けた重さと比べると格段にズッシリときます^^。ただ標準域のオールドですからバランスが悪くなるまでは到底いかないので取り回しは楽です。それよりもやはりヘリコイドを回す感覚はこのレンズ若干ムラがあるんですが、AFレンズの​それとはひと味もふた味も違いますね。

さてα7IIIでは色乗りがよく開放でのノスタルジックな写りでとても活躍してくれるレンズなんですが、このAPS-CのX-T2ではどんな感じになるのでしょうか...。

DSCF1552_cobby.jpg

尻尾にピントが行ってしまいましたが、なにかに反応してとても凛々しいCobbyだったので...

DSCF1556_cobby.jpg

基本PROVIAで撮りました、jpegからの調整(by Lightroom)をしています・・・あまり大きく手を入れることをしないので画質の劣化はほぼ感じないですね。

フルサイズのレンズを付けるとどうも焦点距離が1.5倍になることを使い始めに忘れます(笑)。

上の写真はf/4ですが、換算82.5mmという画としてはどうでしょうかねえ^^;)。Cobbyの質感はとても良いです、ただ臨場感不足(笑)。ずっとフルサイズで使いかつ開放オンリーでその良さを感じてきたレンズなので、レンズ中央のいわば美味しい部分だけ使えるということですが...こうした「オールド」としてはどうなんでしょうか。

パキッとした写りやキレッキレの写真を期待するのであれば安くても性能の良いXF 35mm F2R WRみたいなものでも十分楽しめますからねえ。X-T2でのオールドの楽しみ方って難しいかもですね。

それではいよいよフィルムシュミレーションの違いを...ただし作例が悪かったようです^^;)。晴天の空ならまだしもいつ雨が降り出すかのような空でしたから、そんな空が画面を占める割合が高くて分かりずらくなっていますね。

でも柿の木や実、そして背景の建物などでなんとか違いは区別できそうですので(f/5.6)...

​​[PROVIA][Velvia]
DSCF1559_kaki_PROVIA.jpgDSCF1560_kaki_Velvia.jpg
[ASTIA]​[Classic Crome​]
DSCF1561_kaki_ASTIA.jpgDSCF1562_kaki_Crome.jpg

こうし​て小さくしてみてしまうとClassic Chromeの全体的な色が違うくらいしか分かりませんが、クリックで大きくして見てください。

PROVIAを基準とするとVelviaでは柿の実がそして木の葉が色濃くなっているのが分かります...でも微妙です。そしてひとつ飛ばしてClassic Cromeですが、こうした少し寒さを感じる空気の中での柿の木の雰囲気をとても良く出していると思います・・・PROVIAと階調性ではほぼ一緒ですが、彩度がかなり低くてピッタリの空気感だと思いました。

そして最後に「ASTIA」ですね、これFUJIFILM「フィルムシュミレーションの世界」で云っていた...オールドレンズにASTIAを使うと「緩めになりがちな画」をシャドー部を締めることによって画がキリッとしてくる...というのがまさに思い出される画ではないでしょうか。この写真の雰囲気をうまく表現しているのは「Classic Crome」ですが、写真としてみた時に一番しっくりきたのが「ASTIA」でした・・・私見ですが。

X-T2の背面液晶ではここまで詳細に見分けることができず、このあとずっとPROVIAで撮りましたが次回はASTIAで通してみたくなってきましたね...とはいうものの作例が悪かったので後日天候と被写体を改めて撮影し直して見る必要もあるのですが...自然光ではASTIAが有力候補だということがわかっただけでも成果ありでした(笑)。


その後の写真をいくつか並べて気づいた点を記してみましょう...

【 白のキク科の花 】

DSCF1566_white_kiku.jpg
(f/2.8, 1/450, ISO320)

このへんになると背景を含め「ROKKOR F2」らしい画になってきます。

【 よくレンズテストをする建物 】

DSCF1568_jutaku.jpg
(f/5.6, 1/300, ISO320)

刺賀に換算80mmほどになるので全景は入りません(笑)、なかなか卒のない描写です。右の屋根の汚れ具合なんかはリアルです・・・でもそれだけですかね特にこれといって面白みはありません。

【 ケイトウ? 】

DSCF1573_keitou.jpg
(f/2.8, 1/80, ISO400, +0.3EV)

さすがに発色は良いです、こういう近くの被写体でごちゃっとしているものでも上手に描きます。背景もうるさくなく良いかと思います。

【 地を這う草 】

DSCF1575_leaves on the ground.jpg
(f/2, 1/80, ISO400, +0.3EV)

蔦状に地面を這ってます、こういう場面では光が欲しいですね...全体に光が回っていると面白くないです。

【 不思議な花^^ 】

DSCF1592_funny flower.jpg
(f/2, 1/140, ISO400, +0.3EV)

これはなんでしょうか?とても変わった形の花なんです・・・その花にたくさんのアリンコが往復していました、よほど美味しい蜜があるんでしょうかねえ^^。風で揺れて開放ですから苦労しました。まだ少しピントは甘めですが、アリにもちゃんとピントが行っているので良しとします(笑)。やはりこの開放の柔らか目な表情がとても好きです。

【 カンナ 】

DSCF1597_kanna.jpg
(f/2, 1/480, ISO400, -1EV)

一変して明るいメリハリのある黄色のカンナです。f/4~f2.8では背景の大柄な葉が主張してきたので開放にしました。おかげで黒つぶれはありますがとても柔らかな背景にくっきりとした黄色が映えましたね。

【 夜顔 】

DSCF1600_yugao.jpg
(f/2, 1/550, ISO400, -1EV)

川面の明かりが強く逆光気味でしたので前回の経験を踏まえ露出はそれに合わせLightroomで夜顔を調整しています。こうしたヨコ並びの被写体ですので花たちがキリッとした写りで大きくボケた背景から浮き上がってきます。

やはりこのレンズ面白みは開放ですね。苦労して分解・整備して<絞り>が生き返ったのですが...まあどういうシチュエーションでも対応できるので直して正解なんでしょう...でもそれを必要としないくらい開放だけでも十分楽しめるレンズです・・・こんなところがオールドレンズの楽しみなんですね(笑)。

さてレンズはこのまま付けておき、次回は「ASTIA」でガンガン撮ってみましょう。

α7IIIのときとはまた違う楽しみ方が嬉しいですね...。


 ※ カメラ : X-T2

   レンズ : AUTO ROKKOR-PF 55mm F2