with my Cobby

趣味の写真・カメラを中心にした雑記、愛犬Cobbyとの散歩撮を中心にオールドレンズ記事もプラスしてアップしています。

カラスムギに見る標準レンズの違い...

2019年07月01日 | 02. カメラライフ

変なタイトルである。

『カラスムギ』...最近になってようやく名前がわかった川辺で見かける草なのである。

どうやら牧草として国内に導入されたものが野生化したらしいのだが、我が地元江川周辺では​5月末ごろまでそれは土手を覆い尽くす勢いであった。

DSC04002_kaerimichi.jpg

面白いものでたくさん生えている場所というのが日当たりの良い側面ということ。写真で見ると川の左側の土手には生えていないが、その反対側は右側と同じように群生している...東南に面している側であることが分かる。

さてきょうは「カラスムギ」についてのウンチクを述べるためのブログではない(笑)。このカラスムギというのが花を咲かせ実をつけるあたりからの姿がなんとも(私的には)美しいのである。

ちょうどその時期にいくつかのオールドレンズ、それもほぼ全て標準レンズと呼ばれる50mm相当のものを安かったので立て続けに仕入れていたので、その美しい姿を撮り比べていたのである。

それぞれのレンズの開放での描写を比べているので写真を並べると何となくその特徴がわかると思います。

それではさっそく始めましょう...

まずは「Minolta MC ROKKOR-PG 50mm F1.4」から

DSC03354_karasumugi.jpg

このレンズの描写でとても気に入っているものです。オールドらしく柔らかな描写ですが、周辺減光が浮き上がらせてくれている「穂」のベールのかかったような、いや画像の上から触ってみたくなるような滑らかさを感じさせる素敵な写りはこのレンズの味を期待させてくれます。

次に貧者ズミクロンと言われた「RICOH XR RIKENON 50mm F2」です。

DSC03417_karasumugi.jpg

どうですか、ROKKORを見てからこちらを見るとたくさんの穂のシャープな描写だけでなく細い幹・枝までもが繊細に描かれているかのようですよね。f/2始まりということで開放からシャープな画を描くレンズなのですが、そう見せるといっても良いかもですね。今どきの明るいレンズなら全体的にシャキッとした画を吐き出すでしょう、でもこのレンズの味は精細感がある中にオールドらしいボケ味と周辺減光が独特な雰囲気を作ってくれるところなんでしょうね。

そして最後は私的標準レンズのリファレンス的存在である「planar T*1.4/50」です...

DSC03965_karasumugi.jpg

「え、あれッ」と思うかもしれませんね、比較する写真に見えませんよね(笑)。実はこのplanar T*1.4/50 ZFを持ち出した日は強風で他のレンズのような画が撮れなかったんです。なんとか写し止めようと日差しも強めでゆうに1/6000秒を超えていたのでサイレントシャッターで粘って撮った一枚です。ブレていない穂を見る限りplanarの開放らしい全体的な柔らかさの中に芯のある描写というかさすが気持ちよさを感じさせる写りです。

planar T*1.4/50の素敵なところはこの強風下でのうねりを表現したときの描写にも見られます...

DSC03978_karasumugi.jpg 

サイレントシャッターで揺れる穂を追いかけながらシャッターを切り続けたうちの一枚ですが、まさに「風」を捉えたような一枚だと思います。その激しい動きの中で捉え写し止めた穂などはその模様もしっかり再現されてます。そして背景の渦を巻くようなボケの中に描かれる穂の動き、風の強さを嫌というほど感じさせてくれます。

こういうのもやってみるもんですねえ、また違った写真の世界を垣間見た気分です(笑)。

どうでしょうか、今回はたまたま50mmばかりでしたがずいぶんと違った描写が楽しめますよね。ROKKORはバブルボケも楽しめますし、同じROKKORでも55mm F2では開放だけでノスタルジックからシャープなものまで行けちゃいます^^、planar T*1.4/50は言わずもがなのオールマイティで現代レンズの必要を感じさせません。

こんなことばかりやっているので最近AFの恩恵を少しもありがたく感じなくなってしまいました(笑)。

「チープ・リッチ」の沼にズブズブとはまりだしているきょうこのごろでした...^^。


 ※ カメラ : α7III(すべて)



Something new has come !...(予告編)

2019年06月30日 | 02. カメラライフ

​しばらく前になるが近所の公園で毎年きれいな花を咲かせる菖蒲田に今年も見事に咲きだした頃、久しぶりにD700に望遠マクロのTamron 180mmを付けて撮影してきました。が...Cobbyの散歩に2kg弱のカメラはほんとにしんどかったです(笑)。

さすがに60mm・90mmマクロでは難しい距離の花を楽々撮れるありがたさはありましたが、最後の方は手がプルプルしてくるのを感じ、いささか歳を感じてしまいました。

DSC_4063_shobu_camera_landscape.jpg

この菖蒲田は市の管理する公園内にありますのでそれほどこまめに手入れしに来るわけではないので萎れて汚くなった花が増えても摘んでくれることは当然のようにありません(笑)。したがってこのレンズのように背景がとろけるようにボケてくれるととても助かります。

DSC_4091_shobu.jpg

花によっては色見本のようなカットもでてきます^^...

DSC_4116_shobu.jpg

マクロならではの写真ですね。

でもこの日のハイライトは日が落ちだしてから...光がガラッと変わりました...とても良い色なんです。

DSC_4152_shobu_best.jpg

花だけでなく光当たるところすべてがこうして黄金色に縁取られます・・・素敵な時間でしたねえ。

もちろんCobbyも例外ではありません(笑)...、

DSC_4158_cobby.jpg

長い影と夕陽色、でもこのあたりで腕がプルプルしてきました(笑)。

白が白でいられなくなります...

DSC_4164_shobu.jpg

ほんとに微妙な変化なんですが、ピントのキレはとても良くて...夕陽色というだけでなく光の状態がとても良かった結果なんですね。

・・・と楽しい撮影タイムだったんですが、ショックも大きかったです。というのは今回はレンズのせいもありますが、このD700での機材がこれほど負担に感じることは今まであまり無かったんですよねえ。

まあこのところオールドレンズを使いだしてα7IIIはほぼフル回転ですし、純正レンズが2本も揃いだしたところでいまや旗艦のD700を追いやっているようなかたちになってます(笑)。でもこうして見るとその豊かな階調・Tone(グラデーション)は捨てがたいものがありますよねえ。

α7IIIにしても最新のカメラ・レンズでは開放からピシッとした画が出てくるんですが、このD700で見られる言ってみれば「繊細な柔らかさ」みたいなものが不足していると感じてるんですねえ。

そこで雨でもフットワーク軽く持ち出せて(P7100やAW130などのコンデジでは不可能な)気持ち良い色とトーンを引き出せるようなアイテムを探し始めています。けしてD700がお蔵入りするわけではないのですが、昔から色に拘ってきた「FUJIFILM」が気になりだしたというところです^^。

FUJIFILMのWebでお家芸の「Film Simulationの世界」などを熟読しているとワクワクしてきますよね、昔「X30」というコンデジを使ったことがあるんですが、たまに一眼で撮った写真かと見間違えるくらいの画が出てきたのはまだ記憶に新しいところなんです。

DSCF3284_kawazuzakura.jpgDSCF3048_dote_hikari.jpg
​​色再現も良いんです​朝日に煌めく雪の質感も良し
​ ​DSCF3231_aosagi.jpg
​ ​枝の一本一本がしっかり描かれており、その立体感を伴う描写が素敵で「コンデジ?」となります


というわけで近々ニューカマーがあるやもしれません、という話題でした(笑)。


 ※ カメラ : D700、 X30(後半)

   レンズ : SP AF 180mm F/3.5 Di LD [IF] MACRO 1:1



写りはどうかな、ROKKOR...

2019年06月28日 | 02. カメラライフ

​さて先日絞り羽​​根からすべてのレンズ(玉)まできれいに清掃を終えた?お気に入りのAUTO ROKKOR-PF 55mm F2ですが、さっそくCobbyの散歩に持ち出します。

まずは開放付近(f/2.8)でご近所のストリートキャットを...?

DSC04408_street cat.jpg

​​​路地が交わるど真ん中にちょこんと座っていましたのでこちらも日の丸構図で対応です(笑)。周辺減光の中でしっかり浮かんでいますね、背景はそれほど強烈にボケた感じはしませんが程よいボケ加減がにゃんこを浮き上がらせています。

そして氷川神社へ向かう途中で見つけた民家の玄関先に咲いていた鮮烈な黄色で目を引いていたユリを開放で。


続いて​​その近くの真っ白いアジサイがとても見事に咲いていたのでついシャッターを...

DSC04426_ajisai.jpg

これ開放​​だったかなあ?なまじ絞り羽根が直っているので覚えておかねばいけませんでした(笑)。前ボケもいい感じでありませんか?

この日は開放​​からf/4くらいまでで撮影したと思います...f/4って50mmの時なぜかけっこう使いますねえ。

DSC04428_komainu.jpg

そして氷川​​神社です、これがまさにf/4でした。光の方向が左からだったんですが、狛犬の右前足から被写界深度内にある石などの立体感はすごいですね。

そして氷川​​神社とくればにゃんこです...

DSC04433_temple cat.jpg

この日は境内では​​なく裏の広場に2匹いましたね。この子はうちのCobbyの天敵です^^。ものすごい形相で睨まれてしまいました(笑)。でもこの広場、少し前まで降っていた雨でけっこう濡れているんですよねえ、冷たくないのでしょうか...2匹ともこの草むらで昼寝をしてました、うちのCobbyと違ってなんともたくましいですね。

ここまで寄れる​のはもちろんうちのCobbyを少し離れた杭にリードを留めているからなんです。いつもはおとなしく待ってくれるんですが、この日はクゥーンとずいぶん鳴いていました。食いしん坊のCobbyは屈んで写真撮ってる私がにゃんこにおやつでもあげているのかのように見えたようです(笑)。

DSC04444_hakuchousou.jpg

​そして大通りまで出るとカフェの前庭に「白蝶草」が咲いてます。一回枯れたとばかり思っていたのですが、このハクチョウソウは6月~10月が開花時期なんだそうですね...半年以上の開花期間って...長く楽しめるんですねえ。

​これは開放で撮ったんですが、こうして見ると同じF2のNikkor-O・C Auto 35mm F2と比べるとボケ量は多いはずなのにそれほど消え入るような強いボケは見られませんねえ、でも優しいボケ方は好きな方です。

​​その横のつい先日までバラやヒゲナデシコで楽しませてくれた広い庭のお宅では、いま道路際にたくさんの花菖蒲を咲かせています。

DSC04450_hanashoubu.jpg

​​雨に濡れて梅雨の時期らしく素敵な姿でしたねえ。と、横を見るとうちのCobbyが濡れた草むらへガシガシと入りそうだったので慌てて退散してきました(笑)。

​​キラリ☆ふじみへ着くといつものCobbyの休憩です。そういえばCobbyの写真を撮ってないのを思い出し、おやつ休憩の後池の淵で一枚撮ってみることに...

DSC04460_cobby.jpg

​​曇り空のうえに手足だけでなく濡れた草むらへ入っていくので口の周りまで濡れているのでちょっと冴えない顔になってますが、いい雰囲気で収まりますね。

​どうやらこの『雰囲気』がこのレンズの開放付近の持ち味のようです。開放でしか撮れなかった時のCobbyの写真もそうでしたが、強くはないがTamron風味のボケ味で・・・RIKENONのように「解像感」を醸すというよりも・・・適度な立体感と合わせ嫌味のないハッキリとした色味とともに非常に柔らかい雰囲気を醸し出すレンズと言えそうです。

​名前は不明ですが葉の一部が白くなるこの植物でも...開放では、

DSC04462_white leaves.jpg

​ピント面の花や葉はしっかり解像してますが、タッチは柔らかです。

​​そしてf/4まで絞ると...

DSC04469_white leaves.jpg

​(同じ被写体にすればよかったのですが)ともに最短撮影距離くらいで撮ってますので少し絞っても距離のある背景はけっこう?ボケてますね。でもf/4ではずいぶんとパキッとした写りになってます。

どんなレンズでもいえますが、開放ではボケが少し煩雑になる距離・対象というのがあって、そこだけは気をつけないといけませんよね。

池の周りのノウゼンカズラを撮ったものでそのへんが分かると思います。

DSC04473_nouzenkazura.jpg​​

こちらはある程度背景まで距離があるんですが奥に向けて平面的に僅かな距離なので自然なボケで終始してますが...

DSC04474_nouzenkazura.jpg

同じ花を角度を変えてみました。暗くなってくると足元を照らすおしゃれなフットライトがあったので写し込んでみようかと思ったのものですが、どうでしょう・・・ちょっとボケがうるさくなってますね。おまけに横に伸びたツルがまるでロープに見えてしまうような写り方をするなんて・・・うかつでした(笑)。

さてこのレンズしばらく開放だけの我慢の撮影でしたが、それもまた良しで...いま思うとその開放の味が強く目に焼き付いてい離れないくらいこのレンズがお気に入りになった経緯があるんですね...F2スタートということで開放からシャープな写りも楽しめるしですね。

これで普通に使えるようになり、加えてきれいになったレンズのおかげで視界も良好ですし言うことなしに楽しめるようになりました。

大事に使っていこうと思わせてくれるレンズがまた一本増えました。


 ※ カメラ : α7III

   レンズ : AUTO ROKKOR-PF 55mm F2



オールドNikkorに苦戦...

2019年06月26日 | 02. カメラライフ

​オールドレンズを使いだしてけっこうな時間が過ぎましたが、そんなきっかけを作ってくれたのが「Nikkor-O・C Auto 35mm F2」である。

ROKKORを整備してとてもクリアな状態になったのを見るとやはりこの「レンズ内ゴミあり」で購入したNikkor-O・C Auto 35mm F2もきれいにしてあげたくなりました。なにせこのレンズ一部で銘玉と言われているだけに、ゴミがあったりヘリコイドがいい加減スカスカな状態でも1万円はくだらなかった。ヘリコイドはまだ無理なのだが、なんとかゴミだけは取り除いてやりたいと分解にかかったのだが...これがけっこう茨の道でした(笑)。

DSCN2396_nikkor35mm.jpg

まずは前玉からと思ったのですが、ゴミだけに限って言えばどうも後群レンズの方にあるようなので後ろから取り掛かりました。裏のネジを外し始めるといきなり絞りレバーに連動したパーツが見られ後群ユニットを外すには絞り輪も外さねばなりませんでした。これは緊張しますね、どう動いているのか、よくある絞りのクリック感を出すための非常に小さな金属の玉が転がりださないかなどしっかり構造を把握して作業していきます。

幸い金属の玉ではなく薄い金属板を突起状にして段階的に絞れるような構造でしたので玉を見失うようなことはありませんでした^^。ですがこのあと写真で見える外周の溝にカニメレンチを当ててもとてもではないが回らないのです。写真のようにレンズ群の中すぐそこに小さなゴミも見えるのですが、壊したくないので諦めました。

次に前群ユニットです。

DSCN2399_nikkor35mm.jpg

けっこうしっかり留めてありましたが、力を込めて回し始めるとすぐ「スッ」と回り始めましたね・・・なんだかホッとします。後群同様何かまた仕掛けがあるとまずいのでレンズサッカーで慎重にユニットを外します。

DSCN2400_nikkor35mm.jpg

さすがにすんなり外れてくれました(笑)。絞りが見えてきましたので状態を確認します。

DSCN2404_nikkor35mm.jpg

きれいなものですね、以前から動作も全然問題なかったのでこちらは触りません。

DSCN2407_nikkor35mm.jpg

前群ユニットです、ポツリとゴミが見えますね。なんとか取れるだろうかと...

DSCN2408_nikkor35mm.jpg

とても小さなイモネジが見えたので外しにかかったんですが...

DSCN2411_nikkor35mm.jpg

どうも以前に外されたネジが紛失したのでしょうか...ネジ穴にボンドでも流したかのような跡が...これには危険な匂いがしたのでこれ以上深入りすることは断念しました。仕方なくこのユニットの前後だけレンズの清掃を、

DSCN2412_nikkor35mm.jpg

外せなかった後群ユニットの方もできるレンズ(玉)だけきれいにして、またせっかくここまでバラせたのでレンズ内部をきれいに清掃しました。

その後組み戻しですが、後玉周辺をバラし絞り輪まで外す時にヘリコイドを最短にして戻す時の指標を付けておきましたから初めてとはいえ作業が随分と楽に進みました・・・こういうところはあちこちネットで調べておくと不安が減りますね。作業中にスカスカなヘリコイドが半分ほど見えてますから、この先を分解していけばヘリコイドグリスの交換も夢ではないのかなと思いましたね^^。

DSCN2414_nikkor35mm.jpg

ん~、あの取りそこねたゴミが...残念です(笑)。

DSCN2416_nikkor35mm.jpg

前から見る限り内部の清掃も済ませましたから随分ときれいになった感じです。ついでにエタノールでレンズ外側も丁寧に拭き上げてみました。

DSCN2419_nikkor35mm.jpg

もともとスレ傷等けっこうありましたが、随分と見違えてきれいになりましたねえ。

こうして完全ではないですが、手入れをしてあげると愛着が増してきます、清掃後の写真も気になりますので近い内に散歩で持ち出してみましょうかねえ。


 ※ カメラ : Coolpix P7100



もう一つのAUTO ROKKOR-PF 55mm F2...

2019年06月23日 | 02. カメラライフ

​​前回のまさにリニューアルで蘇ったAUTO ROKKOR-PF 55mm F2の写りは次の記事に譲ることにして、今回はイザという時のために用意したもう一本の同型レンズとの比較の話である。

というのは全く同じ型番なのだがこれがどうも同じレンズとは言えないようなのです。「レンズ構成5群6枚」、​「絞り羽根8枚」、「最短撮影距離0.5m」、「フィルター径55mm」というところは一緒ですが...​

DSCN2387_rokkors.jpg

見て分かるとおり絞り輪についているレバーの形状が左はレバーの先にギザギザのある円筒状のものがついており、右の(先日清掃した)お気に入りの方は半月状の金属板になっています。仕様も「最小絞り値」が左はF16、そして右がF22までとなっています。

調べると以前のSuper-Takmarのように発売から最後期までの変遷みたいなものが出ている資料が見つからず詳細がわからないのが現状で、どうも左が「前期」で右が「後期」のようです。その他にもカメラとの連動レバーがついていないものだとかバリエーションがあるようでほんと詳しくはわかりません(笑)。

近々撮り比べもしてみたいと思っていますが、先日右のレンズのついでに清掃した時の模様を見ていただきます...

IMG_20190620_200703_rokkor_maintenance_02.jpg

この後玉の周りにある化粧板ももう一つのレンズには付いてません。そしてこのレンズの汚れ様はすごいですね。

今回前玉の方はそれほど目立つ汚れがなかったので、この指紋まで見える後群レンズの方だけ清掃することにしました。

IMG_20190620_201213_rokkor_maintenance_02.jpg

初めてドライバーの登場です(笑)。

IMG_20190620_201717_rokkor_maintenance_02.jpg

やはりあの指紋のような汚れは後群にありました。

IMG_20190620_212625_rokkor_maintenance_02.jpg

絞り羽より前はこんな具合でそれほど汚れは目立ちません、今回はバラさないことに...。

そこで後群ユニットをバラし問題のレンズをエタノールで丁寧に洗浄してみました...ところがこれがしつこいこと、レンズ自体は随分ときれいになるのですがこの指紋のようなあとは全然取れる様子がありません。長い時間でできた「カビ跡」なんでしょうかねえ・・・そうなるともう諦めるしかありませんね。

とりあえずほかのレンズ(玉)もきれいにして組み上げることに...

IMG_20190620_213052_rokkor_maintenance_02.jpg

もちろんこうして見える細かいホコリ・チリなどはきれいにしてから作業を進めます。それにしてもこの銘板を外して見える構造にも前回のレンズと違いがはっきりしてます。

これが前期型だとすれば私のお気に入りの(後期型)レンズの方は化粧板・ビスなどコストダウンを図るためか光学上の見直しからか形状を変えてきているんでしょうかねえ。ますます撮り比べしてみないといけないですね^^。

まずはきれいにできるところをすべて作業終えましたのでひと安心です...前回の反省を踏まえ、「締めるところはしっかりと」を忘れずに作業を終えましたよ(笑)。


 ※ カメラ : 携帯のカメラ機能を使用