Carl Zeissのレンズが好きで(planar T* 1.4/50)「Zeissな日々」なるタイトルのブログを書くことが多いですが、このところMinoltaのROKKORレンズを使うことが続き、まさにタイトルが入れ変わってしまいました(笑)。
このレンズたちが最近集まってきた<BROTHER ROKKORS>です^^。左から...
- AUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4
- AUTO ROKKOR-PF55mm F2
- MC ROOKOR-PG 50mm F1.4
前に書いたように中央α7IIIに付いている「55mm F2」は絞り羽根(粘りによる)不良で開放でしか撮れません...がその画がとても気に入っているのでいまのところこの3本中では一番持ち出し意欲が強いです(笑)。
そして新参者の「50mm F1.4」です、まずはこの一枚を見てください...
開放ですが、こんな絵が最初から出て来ちゃうと嬉しくなりますよねえ^^。どうですか中央白い穂の描写、柔らかくかつ美しいベールに包まれたような...でもとても手触りの良さを感じさせる素敵な描写ですね。
しかしちょっと絞る(f/4)と真逆のような描写が...びっくりするくらい「どぎつい」といってもいいくらいの色で貼り付けたような花が印象的な一枚です。
もっと絞って(f/8)遠景を撮ってみると...
α7IIIで撮っている割には手前の木々の精細感がないですが、まあ昔のカメラではこうして使っていたんですよね。特別嫌なところがなく至って気持ち良い写りだと思います・・・こういうのを見ていると「RIKENON」の解像感ってやはりすごいなあと思わせてくれます。
そして「58mm F1.4」の開放で垣間見られたバブルボケがこのレンズではっきり出てきました(開放にて)...
ほとんどの玉ボケの淵に線が出てますね。使い方では面白い一枚が残せそうで楽しみです。
そして開放ではあの絞ったときのようなどぎつい色も出てきません...
色味はいたって普通のようでどうやら先ほどのゼニアオイはあの花独特の色味のせいのようですね。
Cobbyの写真もほぼ普通かな、まだ開放近くでは撮ってませんが可もなく不可もなしという感じです。
この日はけっこう暑かったのでCobbyを日陰で撮りました、なので上下の写真はCobbyを少し明るく調整してあります。
まあ一日だけのテストなんですがまずは最初の一枚が大きな収穫ですね。あの開放の美しいベールがかかったような描写をどう活かすか・・・初っ端から面白くなってきました^^。
しかし考えてみると不思議なものでオールドレンズを少しずつ集めだしてこうして写りを比べてみると、Super-TakmarやRIKENONそしてこの兄弟レンズのROKKOR 55mm F2などすこぶる気持ち良い写真で楽しいなと思えるレンズがほとんど3千~6千円台で手に入れたものばかりなんです。
先日なにげにAi Nikkor 50mm F1.4Sの写真を見ていたら「さすがにNikkor」ですね、開放での周辺減光も少ないしけっこうシャープに写ります。でも先ほどのオールドレンズと比べるとこれといった個性が見られず出番が少なくなってます。値段も1万を超えてますからよく写って当たり前なのかもしれませんが、RIKENONの解像感を見ると半額以下のレンズとは思えないですよねえ(笑)。
この辺がオールドレンズの面白さなんでしょうね、最近お気に入りのplanar T*1.4/50 ZFでさえ出番が減ってます。これでしばらくぶりに持ち出すとZeissの写りに感激するんでしょうねえ(笑)。
まあ美味しいところを探る温故知新の旅のようで面白くもありますね、これはけっこう続きそうです^^。
※ カメラ : α7III
レンズ : MINOLTA MC ROKKOR-PG 50mm F1.4