6/14(金)に散策した「石黒家」を記憶を頼りに記してみたい。
後藤さんと塀の外から眺めた樅の木があるお屋敷だ。
とにかく暑かったのを覚えている、表町下丁もこんな感じだ。
今までどこにいても木陰に逃げられたのだが、 ご覧のとおりだんだん日陰が少なくなってくる(笑)。
ここ石黒家は角館のお屋敷の中で唯一母屋へ入り座敷に上がれるのである(有料)、
私達の時は若い女性の方がひと通り石黒家、そしてお屋敷についての解説を座敷で受けました。
広い座敷の2面が庭に面しているのだが、障子をすべて外して見える景色はとても素晴らしい、
有名な欄間の亀もしっかり見て来ました。
あいにく光がうまく壁にあたっていないため影はみられなかったが、
透かし模様でロウソクのゆらゆらと揺れる明かりが映し出す影はぜひ見てみたいですね。
こちらがその開放的な広いお座敷からの眺め、できるものならこちらでゆっくり日本茶でも頂きたいくらい。
とても印象的な眺めでしたねえ。
しばらくこの素敵な庭を鑑賞させていただいたあと蔵の中を拝見してきました。
この他にも囲炉裏が切ってある部屋などもあり、田舎の茅葺きだった時代を思い出していましたね。
福島の喜多方の蔵と違って、家と繋がって蔵がある屋敷が多くちょっと意外な感じだ。
外に出なくても蔵へ入れるのですね、ただ外からの光だけではちょっと撮影も厳しかったです。
こちらは中が武具や古文書などの資料館のようになっていました、
この写真を見るとやはり「平福記念美術館」のデザインに組み込まれたものを感じますよね。
いつ見てもこの扉の重厚な感じと造作の見事さ、歴史を感じます。
中に保存されている刀剣類の一部、素晴らしい光を放っています、
どのくらいのペースで手入れをしているんでしょうかね、気になります。
和紙を口に加え、丸い布玉をポンポンと叩いているあのやり方なんでしょうか、まさかね…。
甲冑もいくつかありましたが、どれも今にも動き出しそう。
よく見ると笠に紋所のようなものが見えます、丸に「石」の字で石黒家の紋でしょうか。
正式な家紋は右上に見えるものですね、この「石」のマークまるで昔の“石丸電気”ですよね、
わかる人いるかな~(笑)デザインそっくり、パクったとしか思えません。
終盤戦石丸電気はあのロゴを変えてきたが時すでに遅しの状態だった、
石丸電気の斜陽は石黒家先祖の祟りなのかも、笑えませんね・・・。
そして中を公開していないのだがもう一つ蔵があった、これが素晴らしいデザイン。
しっかり中央上部に石黒家の家紋を配し、例の水を表す模様が施された立派な蔵だ。
黒い塗りはほかで見るように外にあると白く剥げて傷んでくるが、
こういう屋内だととても美しい状態で残っていますね。
帰り際門までの道すがらきれいな花が咲いていましたね、
なんという花でしょうか?大事そうに一本一本添え木をされて優しく支えてありました。
主の心遣いを感じますね。
新緑~深緑の季節ということもあり、あの開放的な座敷からの庭の眺めは樅の木と共に
この石黒家の印象を決定づける景色となりました。
(おまけ)
当日この石黒家を訪れたあとに松本家のそばにある「そばきり長助」さんへお昼を頂きに行きました。
なんでもこちらのそばは自家製のそば粉とその美味しさが有名で他県からも訪ねる客がいるほどだとか、
ぜひとも「美味しい角館そば」をいただこうとおじゃましました。
土日などは並ぶのが必至といっていたので開店すぐにうかがったのだが、
平日だったせいもありまだ空席が随分とありました。
妻と二人でそれぞれ「二八」と「十割」をいただきました。
妻の二八そばは食べ慣れた「美味しい蕎麦」でいうことなし、
この十割そばは初めていただいたが、ボソボソするわけでなくしっかりとした歯ごたえで
のどごしも良くとても美味しくいただきました。
つゆに付けずに(わさびだけで)食べると、それはもう蕎麦の香りが口の中に…たまりません。
また特筆モノは「そば湯」です、トロ~としたとても濃いもので初めての体験です、
大変おいしゅうございました。
次は松本家かな・・・、
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