角館散策二日目、またもや日の出とともに目が覚める。
カーテンを開けて外を見ると民家の屋根が濡れているではなか、
今日は雨か?と普通はがっかりだが、そこは深緑の角館・・・
緑のいきいきとした写真が撮れそうではないかと小雨模様に感謝。
前の日の5時からとこの日の6時から1時間弱それぞれ早朝の散策へ出かけた、
その時の模様はまた次の時にまとめて紹介したい、早朝の角館は最高である・・・。
この日は朝7:30に朝食をとり、夕方の新幹線で帰る日でもあるので荷物をまとめ
フロントにて家におみやげと一緒に宅急便に任せた。
ゆっくりとチェックアウトし、小雨模様の中「今日は外町とスイーツ食べ歩きだね」と妻に伝える。
ホテルからの道順でほんとはたてつ家、八柳さんなどを周る予定だったが、
昨晩夕食に出かけたおり、たまたま両店舗がまだ開いており、お店の方とお話方々
おみやげも仕入れてしまっていたので、ここはパスした。
まず向かったのはぐっと町を南下して南の武家屋敷通りという感じの佇まいを見ながら
こちらの安藤家(安藤醸造本店)を訪ねた。
実際この日の安藤家~西宮家はとても見応えがあり、楽しい訪問となりました。
天気は「小雨曇り」、もしかしたら角館はこのくらいが観光日和かもしれない、
どの方角からもしっとりとした木々、建物がきれいに撮れる。
東北で一番古い煉瓦蔵の手前に見える水飲み場(右下)だが、
これは年がら年中出ているものではないそうだ、
雪のシーズンには仕舞い、、春になるとこうしてセットされるのだそうだ。
こちらのお向かい(太田家)も八重紅枝垂桜の青々した葉がここまで垂れ下がっております、
とても絵になる景色です、というかこの外町の黒塀通り?もとても情緒があって良いです。
北に位置する武家町(内町)と比べると肩のこらないお屋敷町とでもいうか、
こちらこそが小京都というリラックスできる空気があふれています。
やはり商人が多かったというせいでしょうか、私は好きですねえ。
ついでに八重紅枝垂桜ごしに安藤家を撮る、桜の季節は絵になりそうです(笑)。
ここに来て雨が若干降り出しました、傘をさしている方もいましたが私の方はしてやったり(笑)。
ただし中に入る頃には蒸し暑くなりました・・・トホホ。
入るとすぐ目に飛び込んでくるみごとな蔵の扉、
扉前には商売ですから当たり前のようにたくさんの味噌、醤油などが並んでいます。
この重厚感はすごかったですね、中央に見えるのは滝の写真。
季節ごとイベント事にそれに見合う写真や画を飾られるそうですが、見応えのある場所です。
前日に武家屋敷の「花上庵」で出汁や醤油を買ったのですが、
美味しそうで思わずおみやげに「おかず味噌」を買いました(笑)。
店の女性の勧めもあり、さっそく見学できる蔵座敷を拝見しました、これがまたすごいんです。
赤い毛氈敷の廊下を伝ってこの立派な扉を入ると・・・、
この景観が目に飛び込んできます、
好きですねえ、こういう座敷。
すべての襖(ふすま)に”繊細にして且つ大胆”という感じの素晴らしい絵が描かれております。
正面から右にかけては「曲水の宴」という中国の歌会を表わしたものだそうです、
西宮禮和という平福穂庵に師事した角館の日本画家の作だという、みごとですよ。
中央の梁にも横長の素晴らしい絵が掛けられています、奥の床の間まで進むと一対の掛け軸がある。
一対だと思います、詳細に見てもひとつの景色を左右に分けてかいたわけでなく、
似たような橋があり、かといって樹木はバラバラ、建物も似て非なるもの。
まさに違う対象を構図を左右対称して描かれた掛け軸とお見受けするが、いかがなものか。
何れにしても見方によってはだまし絵のようで面白いのです。
そして面白いというか気になるものを発見しました、何でしょうか・・・、
これは中央の梁のほぼセンターに付けられていたのですが、部屋の壁面襖の上にも
規則的に付けられていました、とても綺麗な作りです。
蝶をデザインしたものでしょうか、係の方にお聞きしたのですが、詳細はわからず・・・。
ただ傷めば修理・取替はしても、昔から付いているものだそうです。
これを書きながら「角館紀行」で調べました(笑)、
「蝶の鋲」で昔は羽が動くように作られていたそうです、それが心無い観光客に持ち去られ
新たに作ると羽が動かない現在のものになったそうです(残念な話ですね)、
いわばこれも昔の匠の技の一話になりますね。
それにしてもそんな被害が出ながらもいまだにこうして蔵座敷を「何のガードもなく」公開している
安藤家の広い心を称えるべきかもですね。
その座敷を出る間際、上に何かあると見上げると・・・、弓がたくさんかけてありました。
これもすべて年代モノなのでしょうねえ、ガラス越しではなく見られるところがまさに安藤家!
蔵座敷見学を済ませると、「どうぞどうぞ」と休憩室へ案内されました、
人もいないせいかとても落ち着いた雰囲気で、お洒落なレストランという風情。
さすが贅を尽くし、匠の技の安藤家という印象ですね。
こちらの壁面の現代作家さん(もしかして角館の?)の作品が展示されていました。
このセンスは「味噌・醤油」の感覚ではないですよね、芸術・技術への敬意・追求というものが
安藤家の血の中に延々と引き継がれているのでしょうか・・・。
来て良かったなとつくづく思いましたねえ。
いくつかおみやげを追加して帰り支度をしていると目に入ってきた懐かしい素敵な情景、
広々とした座敷、そして奥に見える庭の大きな形の良い植木。
こちらでももうしばらく休憩させていただきたくなりますね、味噌汁ではなく日本茶で(笑)。
玄関に一番近い座敷からの景色がまた素晴らしい!
石黒家でもそうだったが、雪深い地方ならではの縁側が家の中にある構造、
そして2面からゆったり広々と楽しめる庭の景色、素敵ですねえ。
春を迎え「桜」をここから眺める楽しみが伝わってきます。
実に楽しい見学でした、ここ安藤家は絶対のオススメですね。
こうして安藤家を拝見させていただくと、このレンガ一つ一つにまで安藤家のそして匠たちの
心意気を感じてしまうのは私だけでしょうか・・・。
こちらにいらしたら、商品も素晴らしいですが安藤家のすべてを賞味し尽くしてみたいですね。
更新手続きをするたびにエラーが出てしまい、今ごろになってやっと更新することができました。
このたび、GAZOOブログの方を止めることと決断いたしました。
ジェスロ・タックさんには大変お世話になりました。ありがとうございます!
ブログの方はアメブロへ引っ越すこととなりました。
今後ともよろしくお願いいたします!
ほんとにお久しぶりです!
アメブロへお引越しですか・・・、使いづらくなってしまいましたものね。
私も後を追いましょうか(笑)、ほんとに考えてしまいます。
後ほどぜひお伺いさせていただきます。
こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします。