2011.10.09(sat) 今年で9回目を迎えた元町ジャズピクニックの昼の部が終わってから、生田神社の脇から山手幹線に上がりNHK放送センターにて行われたヒノテルさんとのスペシャルコンサートの公開リハーサルを見学しました。
途中つたに覆われたホテル、一部は紅葉も始まってました。
公開リハーサルは毎年恒例のように行われていますが、考えたらこれはすごいことですね。
クリニックを見るだけで有料の方もいる時代、時にはオヤジギャグを飛ばしながら、時には落語ネタを披露しながら、またある時は教育論も飛び出し、タップダンスも披露したりと、実にヒノテル全開で中高生の指導にも全力投入のヒノテルさんなのです。合間には日野さんのソロも吹いてくれるという美味しいクリニック、毎年通ってる魅力がそこにあります。
今年の高砂高校はヒノテルさんとの共演曲をSister Sadieに決めて、まず元町の界隈でも演奏してきた演奏を日野さんの前で披露します。一度聴いただけで、あれこれ共演の仕方や音楽性を高めるには、面白くするにはどうしようとか、いろんなアイデアを織り交ぜながら、共演の仕方が練られ、その場で確認の練習しながら、進められます。
今回は主旋律を担当してるアルト一本じゃ音量が弱い、ベースもやってるけど、この速さでこの旋律はプロがやってもなかなか無理だということで、他の楽器でソロを分担しようということになりました。ギターのIさんが今は出来ないけど明日までにやってきますと言って会場の喝さいを浴びましたが、翌日の本番では披露されなかったような・・・?本番ではバリサクとペットが主旋律に参加したようでした。
ピアノの石井彰さんがエレクトーンの音をいろいろ変えてアルトの音に合わせやすいのを探っていきます。少し時間かかりましたがハモンドの音がいいね、となって一部合わせ、あるところでソロも入れようとなりました。翌日の本番でも聴きましたが、ハモンドオルガンの音はサックスに良く合いました。石井さんのアドリブがまた素敵でした。
ヒノさんは、このSister Sadieを作ったHorace Silverのバンドのツアーに数カ月参加してたことがあると言われてました。1975年の頃の話。当時若かった日野さんも来週69歳の(そうは見えないけど)十分なおじいちゃんです。
その後の全体セッションのリハでは、また日野さんの怒りが爆発 (大勢参加のセッションリハでは統率がとり難いことが多く、噴火は良くあること(^^;; さすがに噴火の後の参加者の忠誠度は段違いに良くなりますが・・・これは意図的な噴火のかしらね~)
セッションリハに使われる曲は毎年同じでNice'n Easy Blues
明日が楽しみです。。。
それで、リハ終了となり再び元町へ下って行きました。
JRの線路をくぐったところにあるワールド(だったか?)の南欧風の外観の衣料店
色を強調するモードで撮影
元町はアーケードを通り、最後にはポートタワーの足元からモザイクへ抜けて、夜のピクニックとなりました。夜景のきれいさは言うに及ばず。
写真を並べておきます。
この後スペースビルに寄ったら、全国三味線大会が開催中で津軽三味線の太棹の音をしばし堪能することが出来ました。(笑)
時半に行くと空席があるのに、今年はすでに満席でした。数年前の藤城組の時でしたか、中学生の生徒が日野さんにしかられて泣いたことがありました。淡路の柳学園がSPコンサートに出演しなくなって寂しいのですが、2日目の街角コンサートではすばらしい演奏を聴かせてくれました。あと会場の朝日ホールも良かったですね。取材されてましたら、また記事をお願いします。
リハで演奏の質がぐいぐい変わっていくのを見るのは、もう快感に近いですね(^^)
一方で緊張のため、実力発揮できない子も沢山いることでしょう。でもそういう場を体験できたことは、その場では落ち込むにしても、得難い経験になったはずですね。
翌日のスペシャルコンサートでのスタートでのヒノテルカルテットの演奏がまた素晴らしく感動的でした。日本の第2の国歌を見つけた思いがしました。それは後日まとめて紹介したいと思います。