「レーエンデに自由を」
の第3話目。
本作品は、前巻『月と太陽』から120年くらい経過した世界を舞台にしたお話。
時代は産業革命みたいなことが起きていて、初っ端からある意味リアル革命が起こり、人々の心の中に少し余裕が生まれ始めてきた頃に行われる革命のお話。
2巻の登場人物のアレが生きてくるので面白いなと思えるのと、こういう革命の話も書けるのかと思える仕上がりだったなと個人的には思いました。
さて、今回の革命、中身は読んでからのお楽しみと思うので、敢えてどんな内容なのかは書かないですが、これも革命活動だよなと思うのと、私は今まででた三部作の中では一番好きかもなと思います。
そんな本作からは革命とは物理的に武器をもって戦うことだけじゃないんだなと思いました。
前巻のテッサみたいなカリスマ性のあるいわゆるジャンヌ・ダルクみたいな人間が先頭に立って武器をもって戦って戦ってそれの後ろについていく、こういうものが革命のイメージでまさに前巻みたいなものだと思っていましたし、こういうのがファンタジーとしてワクワクすると思っていてました。
しかし、実際に革命を成功させるためには今作の主人公達みたいなものこそが本当に必要なもので、そういう意味ではリアリティがあるなと思いました。
そして、そのリアリティに前作から続くものとレーエンデ国物語らしいファンタジー要素が織り交ぜられていて、私はハッとした上、1つの冒険だなと思い、ワクワクしました。
次にこの話がどう繋がっていくのかも楽しみです。
さぁ、革命前夜の話をしよう。
※ブクログに掲載した感想を転載しております
今年の夏ごろから楽しませていただいているファンタジーシリーズ。
私の中では名作の予感でできればこの勢いのまま何のケチもつかずに終わってほしいと心から願っている作品。
毎回ワクワクしております。
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