第十一 戀歌一 題しらず よみ人知らず 東路の道のはてなる 常陸帶の かごとばかりも 逢はむ とぞ思ふ 読み:あずまじのみちのはてなるひたちおびのかごとばかりもあはむとぞおもう 隠 意訳:東路の道の果てにある鹿島神宮の縁結び占いの常陸帯の締め金ではないが、ほんの少しでも神様のご縁があるなら逢いたいものです。 作者: 備考:「かご(締め金)」と「かごと(少し)」の掛詞 古今和歌六帖、八代集抄、古今和歌集注、詞字注、新古今集抄聞書