新古今和歌集の部屋

前田家本 方丈記 日野の庵12 山中の景気折りに付けつゝ尽くること無し

つけてもやまなかの景気おり

につけつゝつくることなし。いはん

やふかくしれらん人のためには

これにもかきるへからす。おほかた

このところにすみはしめしとき

はあからさまにとおもひしかとも

いますてにいつとせをへたりか

りのゐほりもやゝふるやとな

りてのきにくちはふかくつち


(梟の哀れむに)付けても山中の景気、折に付けつゝ、尽くること無し。

況や深く知れらん人の為には、これにも限るべからず。

大方、この所に住み始めし時は、あからさまにと思ひしかども、今既に五年を経たり。

仮の庵もやゝ古屋となりて、軒に朽ち葉は深く、土


(参考)大福光寺本

ツケテモ山中ノ景気ヲリニツケテツクル事ナシ。

ハイムヤフカクヲモヒフカクシラム人ノタメニハコレニシモキルヘカラス。

ヲホカタコノ所ニスミハシメシ時ハアカラサマトヲモヒシカトモイマステニイツトセヲヘタリ。

カリノイホリモヤゝフルサトゝナリテノキニクチハフカクツチ

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