新古今和歌集の部屋

冬歌 寂蓮 海辺歳暮 末の松山

老の波

    越えける
                  身こそ

あはれなれ

    ことしも今は
                す
                 ゑ
                   の
                    松山

 

新古今和歌集巻第六 冬歌
 土御門内大臣家にて海邊歳暮といへるこころをよめる
                 寂蓮法師
老の波越えける身こそあはれなれことしも今はすゑの松山

よみ:おいのなみこえけるみこそあわれなれことしもいまはすえのまつやま 定隆雅 隠削

意味:老いのまま年を越してしまうこの身こそ悲しいものだ。今年ももう歳末となり、末の松山に波が越えて行く様に年を越していくのだから。 

備考:内大臣家影供歌合(散逸)。歌枕 末の松山宮城県多賀城市八幡。本歌 君をおきてあだし心をわがもたばすゑの松山浪もこえなむ(古今集 東歌)。定家十体 事可然様。九代抄、九代集抄 、新古今和歌集抄出聞書(陽明文庫) 

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