新古今和歌集の部屋

光る君へ 香炉峰の雪 白居易

 
(16)華の影 - 大河ドラマ「光る君へ」

(16)華の影 - 大河ドラマ「光る君へ」

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大河ドラマ「光る君へ」 - NHK

 
 香爐峯下新卜山居
 草堂初成偶題東壁
    白居易
日高睡足猶慵起
小閣重衾不怕寒
遺愛寺鐘欹枕聽
香爐峯雪撥簾看
匡廬便是逃名地
司馬仍爲送老官
心泰身寧是歸處
故鄕何獨在長安
 

 

 香爐峯下、新たに山居に卜し、

 草堂初めて成り、偶、東壁題す

日高く、睡り足りて、猶起るに慵(ものう)し。

小閣に衾を重ねて、寒さ怕(おそ)れず。

遺愛寺の鐘は枕を欹(そばた)てて聴く。

香爐峯の雪は簾を撥(かか)げて看る。

匡廬(きょうろ)は、便(すなは)ち是れ名を逃るるの地。

司馬は仍(なお)老を送る官たり。

心泰(やす)く、身寧(やす)きは是帰する処。

故鄕何ぞ、独り長安に在るのみならんや。

 

意訳
 香爐峯の麓、新たに占いで山居を決め、草庵が完成したので、思いつくまま東の壁に詩を書いた
日が高くなって、十分寝たが、それでも起きるのが億劫だ。
小さな二階建ての家で、掛け布団を重ねるので、寒さの心配がない。
遠くの遺愛寺の鐘の音は、枕を傾けて耳を澄まして聴き、
香炉峰の雪は、簾を巻き上げて窓から見る事にしよう。
ここ廬山は、俗世間を逃れた隠者が住んでいたところだ。
地方勤務の司馬は、老後を送るには良い閑な官職だ。
心も身も安らかに過ごせる落ち着いた安住の地だな。
どうして長安の都ばかりが、安住の地という訳でもあるまい。

 

※匡廬 廬山の別名

コメント一覧

jikan314
@1kamakura 江戸の秋様
枕草子は、高校の古文で習ったので、白居易の詩を学ぼうとblogにしました。他の方からもう少し分かりやすくして欲しいとの希望から、今日意訳や語彙を修正で書こうと思っております。前回の琵琶行は、読み下し、訳を修正で記載中ですので、しばらくたってからもう一度御覧戴ければ幸いです。とにかく長いです😰
jikan314
@tkgmzt2902 新・遊歩道様
コメント有り難うございます。
漢詩は、格調が高いですね☺️そのリズムなどを学ぼうと漢詩も勉強しております。
光る君へは、平安時代の基礎を教えてくれているので、楽しく視聴していますが、自分なりの見方があるのかなあ?とblogに記事にしておりますので、又御來室戴ければ幸いです😉
1kamakura
枕をそばたてて聴く
ってどういう感じなのかなー?
と思っていました。

定子中宮も清少納言も物知りですね。
すごいと思います。
tkgmzt2902
〈こころやすくみやすきは これきするところ〉
漢詩を声を出して読むリズムがいいですね。全くの素人ですが。

簾を上げて見る雪もない九州ですが、まさに心身落ち着くところだと思っています。
jikan314
トナトラ君
コメント有り難う😃
まひるさんやききょうさんは、漢字ばかりも読んでいたので、彼女らの方がすごいよ🎵
有名有な漢詩なので、明日意味も載せるね。
小松音楽教室 トナトラ
こんばんはでごじゃります🐯
ギャー!!!!!漢字が、それも難しい漢字ばかり💦
僕には全然わかりましぇん😫
その解読すらわからない。
でも1つ1つの漢字なら読めるのも😆
jikan様って凄いね👏
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