岩波講座 日本文學
新古今的なるものの範圍 風巻景次郎
岩波書店
岩波
講座 日本文學
第八回配本
初版:昭和7年1月15日
発行:岩波書店
目次
(一)序 ー 萬葉的と新古今的
(二)諸本の異同の處理の仕方 ー 歌數の差・作家數の差・配列順の差の處理 ー 八代集抄本の採用
(三)八代集抄による統計 ー 統計が暗示する拾遺群と千載群
(四)歌風から見た拾遺群と千載群
(五)新古今集の歌の配列から見た拾遺群と千載群
(六)當代歌學書の所論から見た拾遺群と千載群 ー 新古今的なものは千載群に依據するがそれだけではない
(七)千載群のみでは新古今的なる自然鑑賞の叙景歌の例證を有し得ない
(八)玉葉集・風雅集に於ける新古今的なる叙景歌 ー 新古今的なるものの依據として千載群と玉葉集・風雅集の叙景歌とを併せ見るべき事の提案