新古今和歌集の部屋

賀歌 高砂の松



たかさごの松もむかしになりぬべし

なほ行くすゑは秋の夜の月  寂蓮

新古今和歌集 巻第七 賀歌
 八月十五夜和歌所歌合に月多秋友といふこころをよみ侍りし
          寂蓮法師
高砂の松もむかしになりぬべしなほゆく末は秋の夜の月

読み:たかさごのまつもむかしになりぬべしなおゆくすえはあきのよのつき

意味:長寿と言われる高砂の松とて、我が君の齢に比べると何れ枯れてしまうだろう。となると我が君の生涯の友は秋の夜の月だ。

作者:じゃくれん1139?~1202俗名藤原定長。醍醐寺阿闍利俊海の子叔父の俊成の養子となり、新古今和歌集の撰者となったが、途中没。

備考:撰歌合 本歌 誰をかも知るせん高砂の松も昔の友ならなくに

コメント一覧

jikan314
Re:こんにちは!
sakura様
今高砂にきています。
同じ場所に三度訪ねるのは稀ですが、新古今和歌集はこの一首のみしか見当たらず、今度はノートを持って書き留めようとしたのですが、ヤブカに三ヶ所も刺され、結局探しきれませんでした。( ・д⊂ヽ゛カユイ
高砂神社は、加古川の堆積で、島が出来、周りは、工場と住宅地で海は見えませんでした。
海も昔になりぬべしです。

この歌は、賀歌で、後鳥羽院の齢を言祝ぐ為、大袈裟になります。
sakura
こんにちは!
自閑さま
高砂の松の寿命よりも、いつまでも照り続ける空の月にあやかろうという
随分欲張りな和歌ですね。

高砂で電車を降りたことがありませんが、高砂といえば
謡曲「高砂」の一節と白砂青松の美しい海岸を想像してしまいます。
境内から海は見えたのでしょうか?
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