新古今和歌集抄出聞書 かささぎの渡せる橋
かさゝぎのわたせるはしにをく霜の白きをみれば夜ぞ深けにける 霜さむき夜は天の川のしろ/...
新古今集聞書 かささぎの渡せる橋
かさゝぎのわたせる橋にをく霜のしろきを見れば夜ぞ更けにける かさゝぎのはしとは、七夕交...
新古今和歌集抄 かささぎの渡せる橋
笠鷺の渡せる橋に置霜の白きをみれば夜ぞ更けにける 此かさゝぎの橋は、あまの川と心得べし...
前田家本 方丈記 日野の庵5 又、恥づべき人も無し
なし。又はつへき人もなし。こと さらに無言をせされともひとり をれは口業をおさめつかな...
前田家本 方丈記 日野の庵6 桂風葉を鳴らす夕には
かせはをならす夕にはしんやう のえをおもひやりて源ノ都ト叔シヨクの おこなひをならふ。...
前田家本 方丈記 日野の庵7 又麓には一つの柴の庵有り。
なり。又ふもとにはひとつのしは のいおりあり。すなはちこのやま もりかおるところなり。...
前田家本 方丈記 日野の庵8 茅花を抜き岩梨を取り
つはなをぬきいはなしをとり ぬかこをもりせりをつむ。あるひ はすそはのたいにいたりてお...
前田家本 方丈記 日野の庵9 歩み煩ひ無く、心遠く至る時は
あゆみわつらひなく心さしとを くいたるときはこれよりみね つゝきすみやまをこえかさとり ...
前田家本 方丈記 日野の庵10 帰るさには、折につけつゝ
たつぬ。かへるさにはおりにつ けつゝさくらをかりもみちをも とめわらひをおりこのみをひ...
前田家本 方丈記 日野の庵11 暁の雨は自づから木の葉吹くあらしに似たり
のあめはをのつから木のはふくあ らしにゝたり。やまとりのほろ/\ となくをきゝてはちゝかはゝかと うたかひみねのかせきのちかく なれたるにつけてもよにとを さかるほと...