美濃の家づと 春歌上10
五十首歌奉りし時 尋ね来て花にくらせる木の間よりまつとしもなき山のはの月 二の句、花を見てくらせるにはあらず。尋ねきて、いまだみず して、暮ぬるよしなり。花にとへるは、花...
布引の滝 紅葉の羽衣 順徳院
順徳院御詠 たち縫はぬ 紅葉の衣 そめ出でゝ 何山姫の ぬの引の瀧 建保名所百首 順徳院 裁ち縫はぬ紅葉のころも染め果ててなに山ひめのぬの引のたき...
布引の滝 砂子の山 九条兼実
九条内大臣兼実 あしのやの 砂子の山の みなかみを のぼりて...
春歌下 花散る頃の吉野
百首歌めしし時、春歌 源具親 時しも あれ たのむの雁の わか ...
春歌下 吉野川の山吹
百首歌奉りし時 藤原家隆朝臣 吉野川 岸の やまぶき 咲きにけり 嶺のさく らは散りは てぬらむ ...
哀傷歌 末の露元の雫 伝経覚筆コレクション
僧正遍昭 すゑの露もとのしつくや よの中のおくれ先立 ためしなるらむ新古今和歌集 巻第八哀傷歌 遍照末の露元の滴や世の中の遅れ先立つ例なるらむ ...
春歌下 松に懸かる藤
新古今和歌集 巻第二春歌下 紀貫之 みどり なる 松にかかれる 藤なれどお ...
後拾遺集 末の松山 石田松雪筆コレクション
心かはりて侍りける女に 人にかはりて 清原元輔 ちぎりきな かたみに袖...
歌論 後鳥羽院御口伝 式子内親王、良経、慈円
式子内親王、藤原良経、慈円 近き世になりては、大炊御門前齋院、故中御門の攝政、吉水前大僧正、これら殊勝なり。齋院は、殊にもみ/\とあるやうに詠まれき。故攝政は、たけをむねとして、...
賀歌 君が代2 筆者不明掛軸コレクション
祝のこヽろを よみ侍ける 皇太后宮 大夫俊成 君が代は千世...