ここ数年、今更ながら古典文学にはまり、古い「世界文学全集」から
一冊一冊選び出しては、夜な夜な物語に潜りこんでいる。
この赤い布張りの文学全集は、子どもの頃の家に鎮座していたもの。
引越しの時にダンボール箱にしまいこんでいたものを、数年前虫干しして今の家の本棚に並べた。
やはり「名作」、どれもこれも面白くて、夜ごと現代から19世紀へとタイムトリップ。
この夏は、ドストエフスキーの「罪と罰」にどっぷり浸っているところ。
いよいよ、佳境に差し掛かったところで・・・「え?ええ~???」
まさかの、16ページにもわたる落丁を発見・・・!
この全集、発行は昭和40年(河出書房新社)。わたしが母のおなかにいる頃ね。
今更、落丁が見つかったからって、取り替えてもらえるはずもなし。
しかも、16ページとはいえ、昔ながらの本なので、二段構えの小さな書体文。
現代の大きい文字の超訳本なら一冊作れちゃいそうだよ。
この、いいところを、16ページ飛ばして読むなんてわたしにはできな~い。
ということで。図書館に走り、借りてきた。
岩波文庫 ワイド版 (中) 字が大きい!
ああ、あって良かった~。訳者は違うので、ちょっとニュアンスが変わるけれど、それも新鮮かな。
落丁分を読み終えたら元のわたしの本に戻ろうっと。
これで今夜は、約150年前のペテルブルグに帰れます