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アルカラス&シナーの時代到来を予感させたUSオープンテニスの一戦

2022年09月17日 | スポーツ・スポーツ観戦


ちょっと出歩く機会が多く、紹介するネタが詰まり気味なのだが、腐らないうちに先週幕を閉じた全米オープンテニスの毛に触れておきたい。またまた、WOWOWから写真を拝借して、今回は男子シングスの話題だ。
昨年の記事を確認してみると、2021年の全米オープンテニスでは女子シングルスの決勝・ラドゥカヌとフェルナンデスの10代頂上対決を楽しみにしているとの記事(結果、ラドゥカヌがグランドスラムを手にする。)若い女子選手に注目していた。
今回は男子のしかも準々決勝の試合。19歳で優勝と世界ランク1位を手にして頂点に立つことになったカルロス・アルカラス(スペイン)対ヤニク・シナー(イタリア)のベスト4をかけた死闘ともいうべき一戦が特に特筆すべき試合だったのではないだろうか?(今年の全豪オープンでは、シナーとダニエル太郎の3回戦の試合をこのブログにアップしている。)



第一セットをアルカラスが取るものの、2セット・3セットをシナーが対ブレイクで取り返す。特に3セット目の対ブレイクは7-0でシナー。シナーの勢いとアルカラスのメンタルの弱さが出た4セット目、アルカラスはマッチポイントを握られながら見事逆転するという試合。
特にこの試合は5時間14分という全米オープン史上最長のもの。日付が変わり、これまで最も試合終了が遅かったのは、錦織圭が全米準優勝を果たした2014年の4回戦・ラオニッチ戦の午前2時26分だったが、今回の試合は午前2時51分だった。正に、テクニックやメンタル、体力をお互い出し切った死闘であったのだ。
特に、グランドスラムを達成したアルカラスは、4回戦でもチリッチと取っては取り返されるという展開のフルセット。準決勝では地元アメリカのティアフォーともフルセットで戦っているので、驚異的な体力でルード(ノルウェー)を下したといえる。



アルカラスは19歳4か月。全米オープンテニスでは、1990年のサンプラス(19歳1か月)に次ぐもの。(4大大会では、マイケル・チャンが17歳3か月と驚異的な記録。)また史上初めて、10代の世界1位となった(これまではヒューイット。2001年、20歳8か月。)
といっても、シナーも21歳。この二人が見せてくれた試合は、テニス界の過渡期を現しているようでならない。ラドゥカヌやフェルナンデス、カウフの登場もそのとおり。この大会終了後、フェデラーの引退も表明されている。
アルカラスはスペインで、ナダル二世との呼び声も高い(ナダルはまだまだ頑張りますよ!)。そうするとシナーはフェデラーか?二人の戦いはこれからのテニス界にとっても楽しみな対戦になるに違いない。(写真はいつものことながらWOWOWの放送から借用。)





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