今朝の日の出
さて、桶川宿の最終回。
緑茶に含まれるカテキンを初めて発見した、桶川生まれの
「お茶博士」辻村みちよの顕彰碑がある、手洗い兼休憩処の
ベンチでゆっくり一服してから桶川宿の終盤を歩く。
「女郎買地蔵」があるという大雲寺は、中山道から少し
入ったところにある。
桶川宿の飯盛り女のもとに通うという若い僧たちの噂を
聞いた住職は、境内の地蔵に鎹(カスガイ)打ち込み鎖で縛り、
女郎を買った僧たちを地蔵に変えてしまった。
広々とした大雲寺の境内の一画に立つ3体並ぶ地蔵のうち
右側の地蔵の背中に鎹が残る。
大雲寺と桶川小学校の間を歩いて中山道に戻ったところの
歩道橋に、このあたりあった桶川一里塚の説明が貼られる。
しかし、歩道橋の柱の左手の道から出てきたので、最初は
気づかず、戻り道でやっと見つけた。
ここに書かれる「明治9年」は明治政府が全国の一里塚の
取り壊し令を出した年。廃仏毀釈運動と併せ、江戸時代を
全否定した明治政府、ろくなもんじゃねぇ!
この先の「(上)木戸址」)で約1キロの桶川宿の終わり。
宿場には普通京都側(上)と江戸側(下)に木戸が設けられ、
特に夜間の通行が制限されたという。
この木戸址のすぐ先、桶川市役所入口の交差点が今日の
ゴール。次は鴻巣宿である。
最後は曇ったが、予報に反して30℃まで上がった暑い日。
桶川駅までの約1キロが長く感じる。美容院の看板に貼られた
「5%還元」、もう10月なのである。
最後の角を曲がると突き当りの桶川駅まで、あと300m。
その突き当りに、おっ、日高屋の看板。生ビールの味が口に、
いや、喉に広がる。