成田街道ウォーク3日目(その3)はいよいよ大和田宿へ。
自衛隊習志野演習所の東端、新木戸交差点で八千代市に入る。
その角のガソリンスタンドの道標は「血流地蔵道」。
戦国時代、北条氏に滅ぼされたこのあたり吉橋城主、高木氏の
家臣が血流地蔵を祀った貞福寺への道標であること、江戸深川の
大工さんなどが建てたこと、二つに折れて道の下に埋まっていた
下部を見つけて修復したことなどが口碑に書かれる。
八幡神社を過ぎ、京成八千代緑が丘駅周辺の高層マンションを
望むところ、道脇にたくさんの石塔・石碑が並ぶ。
脇の明神社の鳥居前の日陰で休憩、スタートから9キロ地点。
工業団地入口の交差点の道標「おたきさん」は女性の名ではなく
御滝不動尊のこと。
大和田新田のバス停の先、再びの石塔群は女人講や子安講の
文字が見える。通って来た八幡神社には子安館音が並んでいた。
八千代市役所入口の交差点の先の「さわだ茶屋」は東久迩殿下
の別邸を移築したものという。営業中の札に即生ビールが浮かぶ。
ゴールの大和田宿の外れまでは1キロほど残すだけ。
趣の良い庭を眺めてから中に入ると上がり框があり靴を脱ぐ
のが面倒だが生ビールの誘惑には勝てない。20畳ほどの板の間
のテーブル席では数組が食事中。ちょうど12時である。
ふわりふわり風にまかせて、まさに街道歩きの心境である。
まずは生ビールと数量限定と言う「そば豆腐」を注文。
この後、大和田宿の寺社仏閣を巡る残りは次回。