かねてより友人に勧められていた『時効警察』を見る。第2部の3話からという遅まき加減だが親子共々面白く拝見。推理モノとしてはまずまずだけれど、警官たちの軽妙なセリフや小ネタ設定が笑いを誘う。『トリック』手法ね。ラストで人間ドラマにまで昇華できれば、かなりの満足感が。脚本家の力量が試される所だなぁ。
1話完結なので、その回のゲストによって、仕上がりに影響が出る。そういう意味では、第3話の杉本彩は「ちょっとね」だし、第4話のともさかりえは「よしよし♪」だった。杉本彩のあの思わせぶりなセリフ回しは、何なのだろう。この所、いつ見ても一緒という気が…まさか、『花と蛇』もこの調子でやっているのではあるまいな、といらぬ心配をする。回によって脚本・監督が変わるのも、作品の出来にばらつきがある理由かもしれない。その辺も含めて今後見ていきたい。
ところで、主人公オダギリジョーの横でふくれっつらを展開する麻生久美子がいい。映画『涙そうそう』では、’気味の悪いアダムスファミリーだね(ビジュアル的に)’といった評価を下していたのだが見直した。役柄のキャラクターに負う所が大きいと思うが、初めてカワユイ♪と思えた。『涙そうそう』ではねー妻夫木くんを挟んで長澤まさみと微妙な三角関係に陥る役だったんだけどねーどう見たって長澤まさみの方が可愛かったんだよねぇ。’美貌の令嬢で医大生’ という役柄で、「どうして、あなたほどの人が妻夫木くんなんかを…」という設定なんだけど、むしろその質問は、妻夫木くんに聞きたい位だったよ。
とにかく、おみそれ致しましたーっ。
引きの演技で麻生久美子の魅力を引き出すオダギリ ジョーもよし♪映画賞授賞式の彼を見ていて、自己主張の強い人かと思っていたけれど、芝居においては意外と場をわきまえられる人なのかも。『セクシーボイス…』の松山ケンイチにも、同様の謙虚さを感じる。寿々花(大後)ちゃん、ホレるなよ。
近年では、映画 「シーサイドモーテル」 の小粋なコールガールや、
「モテキ」 の純情可憐な (しかも一人カラオケでビーズを熱唱!) OL役が印象に残る。
ヴィーナスのような派手さはないが、しっとりとした魅力を持ち味に、キラリと光る人。