付け焼き刃の覚え書き

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「魔術師クノンは見えている5」 南野海風

2024-02-28 | 学園小説(不思議や超科学あり)
「僕が紳士である理由は、星空の輝きを体現したようなレディの君と一緒に居るためだからね」
 クノンの言葉は今日も薄っぺらい。

 自身が機密の塊である王宮魔術師は王城から出てはいけない。それが大原則だが、最近それに例外ができた。クノンに代わって領地開拓を進める王女ミリカの手伝いを兼ねて、交代で2,3人なら遊びに行ってもいいことになったのだ。どう考えてもとんでもないことが起きる伏線だが、そんなことを知るよしもなく、魔術師クノンの学園生活はマイペースなまま2年目に突入していた。
 新入生であるジオエリオン皇子の従妹セララフィラは、なんでも簡単にこなせる天才だが魔術も簡単に覚えられてしまったがゆえに、あまり感心が湧かない。皇子にセララフィラのことを頼まれたクノンは、彼女と同じ土魔術の使い手であるエルヴァに相談してみたのだが、クノンが2人を紹介して引き合わせた直後、セララフィラたちは行方不明になってしまった。
 調和の派閥の採取旅行に連れて行かれてしまったのだ……。

 みんな悪気はないのが質の悪い、魔術師たちの学生生活。クノンの生活はますます好調。開拓村キームでの解毒実験に参加したり、学校地下の人工ダンジョン探索に赴いたりと充実してます。あと、今回若干行方不明者が多いです。ブームかな?
 イラストも好調。スコップを手にした表情のない聖女(行方不明)とかいいよねー。

【魔術師クノンは見えている5】【南野海風】【Laruha】【カドカワBOOKS】【盲目の天才の魔術探求・二年生編】
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