付け焼き刃の覚え書き

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「化け猫じゃらし」 高橋夕樹

2009-01-09 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
 神さまの手抜きからパソコン付きで創造されてしまった世界の1656年、明暦2年。
 堺の町に吉原天災という絵師がいた。この男、食い詰めると家賃取り立てから化け物退治までこなす仕事師となるのだが、今回舞い込んだ仕事は化け猫退治だった……。

「人間は自分の価値を決めるために生きてるんじゃ」
 吉原天災の言葉。

 まー、石器時代から発電機とか通信設備とかセットでパソコンが存在している世界という設定がぜんぜん活きてませんね。別に世界の天秤とかパソコン無しでも成立しちゃう話でした。
 一発ネタとしては面白いけれど、それが作品世界として成立するまで練り込め無かったという評価。もう少し開き直って『原始家族フリントストーン』あたりの路線を狙えば良かったのに……。

【化け猫じゃらし】【高橋夕樹】【誘拐】【抜け荷】【式神】

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