一頃、老上海・租界がマイブームで、あれこれ資料を集めていた時期がありました。
さすがに家も手狭になってきたので、図版類は放出する事にしましたが、その前にどんなものがあったかだけメモ。
『上海歴史建築遊』 上海歴史旅遊事業管理局
古代遺跡からバンド建築群、一般住宅まで、上海市内の邸宅から劇場など、今でも見られる建築物の新旧写真と地図の本。各建築物ごとに中日英対訳の解説付き。
租界時代のミュラー邸のヴィクトリアン・ゴシック調邸宅とか雰囲気満点。なぜ「建物」ではなく「建築物」かというと、ピサの斜塔より1000年古く、傾きは1度23分大きい護珠の斜塔とかあるから。
『老上海広告』 上海画報出版社
洋服や薬、コカコーラまで、上海の街にあふれていた広告図版のコレクション。でもいちばん多いのはタバコの広告。
巻頭に広告の歴史が書かれているけれど、個々の図版についていつ頃のものかまったく記載がないので、広告そのものに日付がはいってないと、戦前か戦後かも不明となります。このシリーズ、全般にそういうところが残念です。
『老明信片・建築篇』 上海画報出版社
上海に限らず、北京から香港・台湾まで、中国各地の建物や街並を題材にした絵はがきコレクション。
カップルの座るベンチやら日本の陸戦隊の行進、日本人倶楽部とかいろいろ当時の様子がわかるのは絵はがきの強み。街をどんな人たちが歩いていたのかとか、人力車はどれくらい走っていたのかとか一目瞭然。建物もモダンなものが多く、上海日本高等女子学院なんか今の日本といっても通用しそうなデザインです。
『老香烟牌子』 上海画報出版社
香烟、つまりタバコのこと。昔はタバコを買うと中におまけのカードが入っていたのですね。それをずらっと集めたカードコレクション。ジャンルは西遊記など古典文学のキャラから京劇、美人画、動物や魚類、ミリタリや船舶など多種多彩。
「新兵器は全20種類だけど12種類しかそろわなかったぜ」みたいな主張がちらほら見えて、マニア心をくすぐります。一方、美人画だと名入りの有名人から水着、清朝スタイル、煙草を吸う女まで途端にバリエーションが豊富になります。
『旅順口近代戦争遺跡』 于植元
日露戦争の主戦場となった旅順要塞とその周辺施設を中心に、今の様子と当時の写真を対比した写真集。行軍や陣地の様子とかもちらほら。
当時の機雷の写真とか見ている分には平和だけれど、前文に「当時の中国軍人が祖国の土地を守ってきた功績がよくわかるものであるが、これと対照的に、日本軍の狂気染みて残忍なところも持て余すことなく暴露している」とあるように、かなりプロパガンダ色が濃い1冊。
さすがに家も手狭になってきたので、図版類は放出する事にしましたが、その前にどんなものがあったかだけメモ。
『上海歴史建築遊』 上海歴史旅遊事業管理局
古代遺跡からバンド建築群、一般住宅まで、上海市内の邸宅から劇場など、今でも見られる建築物の新旧写真と地図の本。各建築物ごとに中日英対訳の解説付き。
租界時代のミュラー邸のヴィクトリアン・ゴシック調邸宅とか雰囲気満点。なぜ「建物」ではなく「建築物」かというと、ピサの斜塔より1000年古く、傾きは1度23分大きい護珠の斜塔とかあるから。
『老上海広告』 上海画報出版社
洋服や薬、コカコーラまで、上海の街にあふれていた広告図版のコレクション。でもいちばん多いのはタバコの広告。
巻頭に広告の歴史が書かれているけれど、個々の図版についていつ頃のものかまったく記載がないので、広告そのものに日付がはいってないと、戦前か戦後かも不明となります。このシリーズ、全般にそういうところが残念です。
『老明信片・建築篇』 上海画報出版社
上海に限らず、北京から香港・台湾まで、中国各地の建物や街並を題材にした絵はがきコレクション。
カップルの座るベンチやら日本の陸戦隊の行進、日本人倶楽部とかいろいろ当時の様子がわかるのは絵はがきの強み。街をどんな人たちが歩いていたのかとか、人力車はどれくらい走っていたのかとか一目瞭然。建物もモダンなものが多く、上海日本高等女子学院なんか今の日本といっても通用しそうなデザインです。
『老香烟牌子』 上海画報出版社
香烟、つまりタバコのこと。昔はタバコを買うと中におまけのカードが入っていたのですね。それをずらっと集めたカードコレクション。ジャンルは西遊記など古典文学のキャラから京劇、美人画、動物や魚類、ミリタリや船舶など多種多彩。
「新兵器は全20種類だけど12種類しかそろわなかったぜ」みたいな主張がちらほら見えて、マニア心をくすぐります。一方、美人画だと名入りの有名人から水着、清朝スタイル、煙草を吸う女まで途端にバリエーションが豊富になります。
『旅順口近代戦争遺跡』 于植元
日露戦争の主戦場となった旅順要塞とその周辺施設を中心に、今の様子と当時の写真を対比した写真集。行軍や陣地の様子とかもちらほら。
当時の機雷の写真とか見ている分には平和だけれど、前文に「当時の中国軍人が祖国の土地を守ってきた功績がよくわかるものであるが、これと対照的に、日本軍の狂気染みて残忍なところも持て余すことなく暴露している」とあるように、かなりプロパガンダ色が濃い1冊。
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