久しぶりに、文庫本を購入しました。
約1年ぶりに購入した作品は
「 さまよう刃 」東野圭吾 著 角川文庫
帯の解説部分には
正義とは何か。犯罪被害者の叫びを聞け。
遺族による復讐を描いた社会はサスペンス。
とありました。
一人娘を残忍な手口で殺された父親が
復讐の鬼と化し、犯人の1人を殺害し
自らも警察から追われ逃走し続ける父親。
少年法とは、いったい誰のために制定されているのか
そういった世論をも含めて
とても痛い小説だったと思います。
読み終わりには
ずしっと心のどこかに重いものが残った気がしました。
でも
相変わらず、話の展開は気持ちのいいほど
トントンと進んでゆき、惹き込まれてゆきました。
読み終えた後、小説の内容について頭の中で
反芻してみると、より一層、作者の構成のすばらしさに
驚くばかりです。
数日前に、東野さんの「レイクサイド」を読みましたが
ここでも、人間の身勝手さ、心の弱さ、弱さゆえの優しさ
などが浮き彫りにされた作品でした。
次は、もう少し泣けそうな小説を選んでみようと
思いました~
強い憤りを感じずにはいられない作品でした・・・
何の弊害もなく・・・
そうですね
何かを乗り越えたとき、また
物の見方、感じ方が変わりますもんね・・・
そんな、どうしょうもなく悲しいストーリーのような?
なんの弊害もなく一生を過ごせる人間なんて
この世に居ないと思う、そんなこんなを
乗り越え楽しむ、そんな生き方でありたい。