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『 さまよう刃 』 東野 圭吾  著

2008年08月14日 | 

久しぶりに、文庫本を購入しました。
約1年ぶりに購入した作品は
「 さまよう刃 」東野圭吾 著 角川文庫

帯の解説部分には
 正義とは何か。犯罪被害者の叫びを聞け。
 遺族による復讐を描いた社会はサスペンス。
とありました。
一人娘を残忍な手口で殺された父親が
復讐の鬼と化し、犯人の1人を殺害し
自らも警察から追われ逃走し続ける父親。
少年法とは、いったい誰のために制定されているのか
そういった世論をも含めて
とても痛い小説だったと思います。

読み終わりには
ずしっと心のどこかに重いものが残った気がしました。

でも
相変わらず、話の展開は気持ちのいいほど
トントンと進んでゆき、惹き込まれてゆきました。
読み終えた後、小説の内容について頭の中で
反芻してみると、より一層、作者の構成のすばらしさに
驚くばかりです。

数日前に、東野さんの「レイクサイド」を読みましたが
ここでも、人間の身勝手さ、心の弱さ、弱さゆえの優しさ
などが浮き彫りにされた作品でした。

次は、もう少し泣けそうな小説を選んでみようと
思いました~ 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
切なく (marie)
2008-08-16 13:25:21
cyoriさん
強い憤りを感じずにはいられない作品でした・・・

何の弊害もなく・・・
そうですね
何かを乗り越えたとき、また
物の見方、感じ方が変わりますもんね・・・
返信する
何処かで掛け違えた (cyori)
2008-08-15 11:05:42
ボタンが元に戻らなくなって…
そんな、どうしょうもなく悲しいストーリーのような?

なんの弊害もなく一生を過ごせる人間なんて
この世に居ないと思う、そんなこんなを
乗り越え楽しむ、そんな生き方でありたい。
返信する

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