福祉タクシー二郎丸

下関市で福祉(介護)タクシーをやってます❣オーナーは新.中.自動車販売・整備・レンタカーをやっている会社です。

コロナ患者の搬送依頼来ましたぁ~💦

2022年05月15日 | 日記

 昨日14日土曜日は前日までに予約もなく、朝から市内のお得意様を巡回(とは言っても施設の様子を見て回るだけのドライブに近いもの)して「今日は売り上げゼロか?」と考えていたのだが、お昼少し前に日頃からよく使ってもらってる老人ホームの施設長さんから「突然で申し訳ないのだけど13時と15時の2回に分けてコロナ患者を病院に搬送してもらえないでしょうか」私は驚いて「えええ!どういうことですか?」「実は昨日の○○さんが陽性で入院したでしょう。今日になって他の入所者にも感染してるのがわかって至急5名を入院させないとならないのよ!」

この施設は車イス移動車などの福祉車両を保有していないので、普段の移動にはタクシーか当社の福祉タクシーしかないのである。最初は躊躇したが、こんな困っている時に助けてあげなければ当社を専属にしていただいてる御恩を返す機会はないと「わかりました!ご希望の方法を知らせてください。」と大きく返事をさせていただいた。

 ご希望は最初に2名の感染者と1名の付き添いスタッフを乗せてA病院に送り、受け入れが完了するまで待機。引継ぎ完了後即ホームに戻って残りの3名とタクシーで遅れて戻って来た先ほどの付き添いスタッフを乗せてB病院に送る。そこでも受け入れが完了するまで待機。すべて完了したら付き添いスタッフさんを乗せてホームへ戻れば終了。しかし、当社の車イス移動車は軽自動車でもあり私を除いて車イス客の他に乗車出来るのは2名、1便はいいとしても2便は不可能である。先方も「どうしよう、一度に運ばないと時間が掛かり過ぎて病院に迷惑がかかる…。1名だけ普通のタクシーで行けとは言えないし、タクシー会社にも拒否されると思う。」どうしたらいいものかしばらく考えていたら…「突破!!!!」(なんてふざけている時ではなかった💦)ストレッチャー車は本来7人乗り、現在はストレッチャーを積み易くする為にあえて第2列目の3人乗りシートを外しているだけである。「とにかく何とかしますから待っていてください。」と言って事務所に引返したのだ。

  戻ってから鈑金工場の工場長(当社の親会社は自動車販売・整備・鈑金の会社であってその福祉タクシー部として開業)に手伝ってもらい座席を大特急で取り付け、コロナ患者輸送の際にやらなければならない準備や方法を調べ、フェイスシールド・使い捨ての手袋・防護服の代用に100円ショップで上下別々のレインコート・代用品の洗髪用ヘアーキャップなどを揃えて「いざ鎌倉❣」(ではなかった…鎌倉殿の13人の見過ぎ💦)

                         

 到着したら防護服で構えた数人のスタッフと医療関係から派遣された方やご家族と思われる方が距離を置いて心配そうに「どうぞよろしくお願いします。」と頭をさげていた。ただ何となく自分の格好が大げさすぎたのかなぁ…と思うくらいでほかの方の服装は割とシンプルで「それでいいの?」と思うくらいであった。私の格好はまるで原子炉に入る人間みたいである。

                  

 搬送すると、やはり受け入れ先の病院ではかなり慎重に対応されるので、とにかく時間がかかった。すべて完了するのに4時間を要した。もしこれが平日だったら受けた予約は全て断ることになっていただろうなぁと思うと土曜日で良かったとつくづく思った。



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