パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

クラーナハ展 at 国立西洋美術館

2016年10月17日 | アート・文化
ルカス・クラーナハは、神聖ローマ帝国のザクセン選帝侯フリードリヒ3世の宮廷画家として名を馳せた芸術家です。
宗教改革者マルティン・ルターの友人でもあり、私達としては、彼の肖像画でお馴染みの人です。


この人は、フリードリヒ3世の后です。


これは、ユディト。首を切っても冷静。


また、裸婦像も有名です。
当時、女性のヌードを描くのは御法度で、宗教画だけは、特別に許されていました。
その禁を破った画家はいます。ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」が初めてだったハズ。
アルプス以北では、クラーナハが最初です。


彼の描く裸婦像は、腰が細く、くびれた独特なS字カーブを描くプロポーションが特徴です。これが、特有のエロティシズムを醸しだしています。
艶っぽい体に無表情に近い顔つきの組み合わせは、程々のエロティシズムとなっているのではないかと。
この辺が未だに我々を魅了させる秘訣かなと。
8頭身ではなくて6頭身。タヌキ顔が親しみを感じます。
むかし良くあった、丸っこいマンガのキャラクターを思い出すのは私だけ?
今となっては、吾妻ひでおぐらいかなぁ?こんな風に描けるのは。
    
この、シルクのレースがそっちの方に視線を誘導させるので、エロスが増加すると。

初日の朝9:40に入りました。
久しぶりに静かな展示会でした。
今夏、行く美術館、話し声がうるさいのが多かった気がします。
やっと落ち着いて鑑賞できました。


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