意識について考察を続けます。
前の記事では法華経の思想を中心に、この意識について少し考察をしてみました。あと以前にも紹介しましたが、この人の持つ意識については、以下の仮説が近年になって発表されています。
前の記事では法華経の思想を中心に、この意識について少し考察をしてみました。あと以前にも紹介しましたが、この人の持つ意識については、以下の仮説が近年になって発表されています。
これは非常に興味深い内容です。
この仮説は「CERN(欧州原子核機構)」や「フィリップス研究所」で「AI(人工知能)」の研究をしていた事もあるベルナルド・カストラップ博士が提唱しているもので、この博士はAIを研究する上で意識という事を研究していたようで、この意識とは「構築的汎心論」によって「最小の原子も含めた全宇宙にあるものは意識を持ち、現象的経験をしているという考えである。全てに意識があるならば、我々が意識を持つのも当然のことだろう。」という事と考えていました。
しかしこの「構築的汎心論」でも「我々一人一人の独立した個人的意識はどこから生じるというのだろうか?」という根本的な命題については、中々説明を付ける事が出来なかったと言います。
そこで博士は形而学ではなく心理学からアプローチをした結果、元々宇宙には単一の意識があったが、それが「解離性同一性障害(多重人格)」の様に分裂し、それにより我々一人ひとりの独立した個人的意識が生じたという、先の説を提唱したと言います。
これはとても興味深い考察だと思いました。何故ならば、この説と先にこのブログで紹介した宇宙人ユミットの語る心のかたちと同じものであり、ニール・ドナルド・ウォルシュ氏が「神との対話」の中で語っていた、神と個人の関係性とも同じものであるからです。
ユミットの言うのは、宇宙は二つの宇宙構造となっており、この私達の宇宙とは別の次元の宇宙があり、その別次元の宇宙では階層的な構造で、意識があるという事を述べていました。そしてその階層的な構造にある意識が、視床下部にある希少ガスを通じて、この宇宙にある肉体とつながっているというのです。
またニール氏に対して神が語った内容とは、そもそも宇宙には意識(神)があり、その意識が単一では自分自身を認識できない事から、二つに分ける事で「自分」と「他者」という存在が出来たと言っています。そしてその分裂を繰り返した先に、私達一人ひとりの意識があるのであり、その事から「神」と「私達」は「同質である」とも語っていたのです。
当然の事ですが、先のベルナルド・カストラップ博士と、宇宙人ユミットの著者であるジャン=ピエール・プチ博士、またニール氏の三者に接点があった訳はありません。しかし三人とも共通な事を指向しているという事自体、とても興味深い事であると思います。
また法華経で述べられた久遠実成によるところの久遠実成の釈尊。また久遠実成の釈尊と迹仏(燃燈仏など)、またインド応誕の釈迦の関係性も、このベルナルド・カストラップ博士の述べる「解離性同一性障害に似た宇宙意識」のモデルを否定するものではなく、とても親和性のある内容となっています。
ここから考えられるのは、私達が日常生活の中で、様々な事を意識して考えているという、私達一人ひとりの「心のかたち」というものは、民族・生物種族、またもしかしたら星間の生物を通じた共通の土壌意識を基盤として存在しているという事なのではないでしょうか。
(続く)