自燈明・法燈明の考察

UAP問題に見える世界構図

 UFOというと未だにバラエティ番組のネタ程度にしか世の中では認識されていない様です。しかし一昨年にアメリカの国防総省は、UAP(未確認空中現象)という事で、従来のUFO問題について調査していた事を公表しました。

 アメリカ政府の従来の公式見解では、1960年代まで「プロジェクト・ブルーブック」により調査を行い、国家安全保障上特に問題ではないという事で、調査を打ち切っていました。しかしながら1990年代に情報公開法に基づいて市民団体からUFO関連の情報公開を求めた時に、900ページを超える文書がアメリカ政府から公開されました。しかしそれは殆が墨塗りされた状態だったのですが、それでも政府として1960年代以降にも調査を行っていた事が明らかにされたのです。

 今回は国防総省がリークされたUFO動画を政府として存在を認めた事が大きな事でしたが、従来のUFO(未確認飛行物体)という事ではなく、UAP(未確認空中現象)と呼称しています。これは実在する「物体」ではなく「現象」として起きていた事を認めた訳で、それらの出来事が、例えば異星人の操縦する乗り物であるとか、最新の軍事兵器であるという見解ではないので、そういう意味ではまだまだ事の本質的な処までアメリカ政府として認めた訳では無いという処でしょう。

 しかし「現象」にせよ、そういった事をアメリカ政府として公式に認めたことは、とても大きな変化である事に間違いありません。

 少しこの事を振り返ってみると、このUFOに関する話題は、様々な変化をしてきました。

 私が子供の頃であった1970年代では、UFOと言えば完全にSF(サイエンス・フィクション)の話題でした。プロジェクト・ブルーブックに関わっていた科学者のアレン・ハイネック博士が「第一種接近遭遇(飛行物体の目撃)」から「第三種接近遭遇(搭乗員との遭遇)」という分類を行い、映画監督のスティーブン・スピルバーグが「未知との遭遇」という映画を公開し、大きな話題を呼んでいました。また国内のテレビでは矢追純一氏が「UFO特集」を放送、当時の子供たちの話題にもなっていたました。この時代では、UFOは居るのかいないのか、そんなレベルの話題だったのですが、ある意味でフィクションとして夢がある話題でした。

 1980年代に入ると、キャトル・ミューティレーション(家畜の虐殺)やアブダクション(異星人による人間誘拐や生体実験)、またインプラントと言われる誘拐された人達の体内に、何物かを埋め込まれうという事態も明らかになり始め、それまでのファンタジー的な事と言うよりも、何かしら不気味さをはらむ話題に変化していきました。

 そして1990年代に入ると「MJ-12(マジェスティック・トゥエルブ)」という組織、またアメリカ政府や軍との関係も囁かれるようになり、今では有名なロズウェルにUFOが墜落し、そこで生きた異星人の回収等も行われたという事が語られる様になり、UFO関連の話題は一気に国家陰謀論の中に放り込まれたものとなりました。

 そして今世紀に入ると、実は地球製のUFOも実はすでに存在しているとか、異星人とアメリカ政府との間では、すでに契約が結ばれていて、その契約のもとで人間の誘拐も行われており、その見返りとして異星人から高度な技術供与をアメリカ政府は受けており、既に其れ等は民需へと一部転用もされているという話にまでなっています。
 またそれだけではなく、人類の進化にも深く関与していたという話題もあったり、すでに月面には異星人の基地も存在し、アメリカ政府でも月面の基地を共有しているという話まで出てきています。

 もうここまでの話になると、逆に荒唐無稽すぎた話となってしまい、多くの人達はUFOの話題には胡散臭さを感じているのではないでしょうか。

 しかしながら今世紀はじめ、アメリカの救命医師であったスティーブン・グリア博士は、ワシントンのナショナルプレスセンターに、アメリカ政府や軍、また関係する多国籍企業で勤務していて、こういったUFOや異星人問題に関係してきた人達を証言者として集め、ディスクロージャー・プロジェクトの記者会見を行いました。ナショナルプレスセンターは主にアメリカ政府が記者会見で使用する施設であり、そこに実体験を語る元政府や軍の証言者を集めたのですから、本来であれば世界的なスクープになるというものでしたが、アメリカの主要メディアはこの事を一切取り上げずに無視されたのです。

 もう既にUFOや異星人問題とは、バラエティ番組で語る内容ではありません。これは個人的に感じている事でもありますが、恐らくこれから先の人類社会の20年から30年先に、大きな影響を与えるであろう問題が内在している様に思えているのです。またこの問題は単にアメリカ合衆国政府とか、アメリカ軍の管轄を離れ、恐らく世界にあるどの国のコントロールを離れた場所で動いている事だと思われます。そしてそれは、多くの人々が「陰謀論」「オカルトな話題」だと感心を向ける事ない間に、私たち人類社会をあらぬ方向へと向かわせてしまう事柄を内在していると思うのです。

 この私の感じている漠たる内容について、少し私自身の思考をまとめる意味で、まずはこのブログで書きながら整理をしていきたいと思います。


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