国会議員の「国籍」情報を公開せよ! くすぶる蓮舫氏を問題視 DHCグループ吉田会長が野党を斬る
2018.6.5 夕刊フジ
北朝鮮情勢が激動するなか、国会や左派メディアでは「モリカケ問題」ばかりが取り上げられ、国益を守るための
安全保障や憲法改正の議論は下火だ。こうした現状に疑問を持つのが、タブーを排したインターネット番組
「ニュース女子」を制作するDHCグループの吉田嘉明会長だ。失望した野党幹部との交流や、国会議員の
「国籍問題」について、夕刊フジに特別談話を寄せた。
「私は、小さい頃から正義感が強く、理不尽なことは許せない性格の持ち主なので、ついつい一言居士になってしまう」
吉田氏は冒頭、こう切り出した。
日本の存亡に関わる米朝首脳会談(6月12日予定)が近づくなか、左派野党はモリカケ攻撃を続け、
前代未聞の「18連休」を満喫しながら、通常国会の延長に反対する、理解不能の姿勢を見せている。
吉田氏は、民主党政権ができる数年前から「官僚の堕落を食い止めよう」と、菅直人元首相(立憲民主党最高顧問)や、
小沢一郎・自由党代表ら、野党幹部と交流を深めていたという。
菅氏、鳩山氏、小沢氏(左から)ら民主党を支援したことは大失敗だった…
「鳩山由紀夫元首相とは親しく、月に一、二度は酒を酌み交わす仲でした。彼らが(2009年に)政権をとって
滅茶苦茶な国家運営を始めるまでは、本性にまったく気が付きませんでした」
吉田氏は、旧民主党を支援した過去を「大失敗」と省み、日本を壊しかねない思想を「反日的」と指摘した。
さらに、吉田氏は、国会議員の「国籍」や「背景」にも注目する。人種差別の意図はなく、
「国民を代表する国会議員に、日本の国益を損なう言動は許されない」との信条からだ。
「二重国籍」問題を引きずる立憲民主党の蓮舫副代表について、最近、参院議員になる前の1995年、
旅行雑誌「ジョイフル」に掲載されたインタビューが話題となった。蓮舫氏は以下のように語っていた。
《日本人でいるのは、それが都合がいいからです。日本のパスポートは、あくまで外国に行きやすいからという
だけのもの。いずれ台湾籍に戻そうと思っています》
蓮舫氏は「二重国籍」問題が指摘された直後、「生まれ育った日本に誇りを持っているし、愛している」と
語っており、問題のインタビュー後に思想信条が変わった可能性はある。
ただ、吉田氏は「かつて民進党支持者が蓮舫氏を『将来の首相候補』と騒ぎ立てていましたが、
(蓮舫氏が)国を動かす首相だなどと、考えただけでも寒気がします」といい、次の注目すべき提案をした。
「日本の主要分野、政財官界には、日本に『帰化』した人がたくさんいます。当然、帰化しても素晴らしい人は
いくらでもいる。ただ、国益を守るべき国会議員だけは、『国籍』を含む出自に関する情報の提出義務を法制化
すべきです。日本を愛する人なら、堂々と出せるのではないでしょうか」
「ニュース女子」DHC会長、衝撃の反論手記:「ニュース女子」騒動、BPOは正気か
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蓮舫氏に“宣戦布告” 改めて「二重国籍」問題迫る 23年前のインタビューで「すごい発言」
2018.5.18 夕刊フジ 有本香の以毒制毒
「アナタの記憶は自在になくなったり、思い出したりするのですか?」
独特の少しハスキーな声で、柳瀬唯夫元首相秘書官にこう噛み付いたのは、立憲民主党の蓮舫参院議員だ。
加計学園問題をめぐる、参院予算委員会の参考人招致(10日)。この挑発的な言い方に、冷静沈着だった柳瀬氏は
一瞬ムッとした表情を見せた。
当然であろう。柳瀬氏の心中は分からないが、あえて勘繰り代弁するなら「お前が言うな」ではないか。
日本国の国会議員、いやしくも国務大臣まで務め、野党第1党党首になりながら、自身の国籍がどこにあるかさえ
「知らなかった。記憶が曖昧」と言い逃れようとした人物が、他人の記憶をとやかく言うなど、笑止千万だ。
蓮舫氏は、もはや多くの国民がウンザリし、冷ややかにチラ見するだけの「モリカケ国会劇場」に何とか衆目を
取り戻そうと、捨て身のギャグを炸裂(さくれつ)させたのか。かわいそうな人だ。
そう思いながら、国会審議のビデオを見返していた私の元へ、作家の百田尚樹氏から電話が入った。
「『有本さんが20年以上前に、蓮舫氏から国籍に関する、すごい発言引き出していた』とネット上でちょっと
話題になってるで。(問題の雑誌)覚えてる?」
その後、複数のメディア関係者からも問い合わせをいただいたので、ここでお答えしたい。
問題の雑誌とは、1995年7月18日発売の旅行雑誌『ジョイフル8月号』(近畿日本ツーリスト刊)で、
「すごい発言」は巻頭インタビューで語られていた。私は当時、この雑誌の編集人(編集長)で、蓮舫氏に
インタビューしたときのことも記憶している。
場所は、今はなき東京・六本木プリンスホテル。蓮舫氏側からの指定だった。写真映りを考えて、カラフルな服装で
来るゲストが多いなか、彼女はシンプルな真っ黒のワンピース姿で現れた。しかし、その分、お祖母様の形見だという
大ぶりな翡翠(ひすい)のブレスレットと、大粒の真珠のチョーカー、ピアスが美しく映えていた。
こういうことは事細かに覚えているのに、私は彼女の「国籍」についての発言をコロッと忘れていた。
人の記憶など、そんな不確かなもの、ましてや23年前のことである。
この時の蓮舫氏は自身のことや、2つの祖国への思いを率直に語っていて、私はそのオープンな態度に好感を抱いた。
国籍については、次のように語った。
「今、日本人でいるのは、それが都合がいいからです。日本のパスポートは、あくまで外国に行きやすいからと
いうだけのもの。私には、それ以上の意味はありません。(中略)いずれ台湾籍に戻そうと思っています」
23年前のタレント時代の発言や記憶を糾弾するほど、私は卑劣ではない。だが、彼女が一昨年、「二重国籍」を
脱した前後の釈明の記録を今読み直すと、解せないことだらけだ。その矛盾、デタラメに23年前の「考え」を
当てはめると妙にピタリと来る。
同じインタビューの中で、彼女は“台湾人”として「『台湾独立』への思い」と受け取れるようなことも語っていた。
私が彼女に好感を抱いたのは、このあたりのことも作用しただろう。
最近、多様性を旨とする移民国家、オーストラリアでの多重国籍議員の辞職が報じられた。一昨年の騒ぎの折、
私はわりに静観していたが、今改めて「蓮舫議員の国籍問題」について、深く迫ってみたいと思い直している。
■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『リベラルの中国認識が日本を滅ぼす』(産経新聞出版)、『「小池劇場」の真実 』(幻冬舎文庫)など多数。
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参考
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