ナイロビでホテル襲撃、米国人含む6人死亡 過激派が犯行声明
【1月16日 AFP】ケニアの首都ナイロビで15日、高級ホテルやオフィスが入る複合施設が
武装集団の襲撃を受け、少なくとも6人が死亡した。国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の
イスラム過激派武装勢力「アルシャバーブ(Al-Shabaab)」が犯行声明を出した。
また、米国務省はこの襲撃により米国人1人が死亡したと明らかにした。
襲撃を受けたのは複合施設「デュシットD2(DusitD2)」で、101室あるホテルやレストラン、
現地や海外の企業が入居するオフィスビルが含まれる。
事件では最初に大規模な爆発が発生。爆発音は約5キロ離れたAFP支局でも聞かれた。
その後、警察の精鋭部隊が武装集団と銃撃戦になった。1時間ほど銃声が続いた後、警察は
オフィス内に閉じ込められた人々を避難させた。
警察が施設を包囲してから12時間以上がたった16日現在も、中に閉じ込められた人の
救出作戦が続けられている。現場のAFP記者によると16日午前3時30分ごろ銃声と爆発音がし、
施設から数十人が脱出した。
ケニア警察のトップ、ジョセフ・ボイネット(Joseph Boinnet)長官によると、
犯行グループは駐車場で車3台を爆破すると同時に、ホテルのロビーで自爆攻撃を行った。
AFPのカメラマンは、施設内のレストランのテラスで、テーブルにもたれかかる5人の遺体を
確認した。一方、現場に急行した警察幹部は匿名で取材に応じ、1階のオフィスやホテルのロビーで
最大14人の遺体を見たと語った。
ボイネット長官は「武装した犯人らが依然として潜伏していることを認識しており、
警察が犯人を捜索している」と述べた。
ケニアの首都ナイロビのホテルで爆弾が爆発した現場で、人々の安全を確保する特殊部隊(2019年1月15日撮影)
ケニアの首都ナイロビのホテルで爆弾が爆発した後、人々を避難させる当局者(2019年1月15日撮影)
ケニアの首都ナイロビのホテルで爆弾が爆発した後、銃撃が続く中で避難する人々(2019年1月15日撮影)
ケニアの首都ナイロビのホテルで爆弾が爆発した現場で手当てを受けるけが人の女性(2019年1月15日撮影)
ケニアの首都ナイロビのホテルで爆弾が爆発した後、隣接するオフィスビルから避難する人々(2019年1月15日撮影)