西アフリカ沖でタンカーが行方不明、海賊の出没海域
2018年2月4日 21:19 発信地:ニューデリー/インド AFP
【2月4日 AFP】西アフリカ沖でインド人乗組員22人が乗ったタンカーが行方不明となっている。関係当局が4日、明らかにした。
タンカーが消息を絶った海域では海賊による被害が出ている。
行方不明となっているのはパナマ船籍の「MTマリーン・エクスプレス(MT Marine Express)」。石油1万3500トンを積載して
ベナンのコトヌー(Cotonou)の沖合に停泊していたが、当局は1日から連絡が取れなくなったとしている。
またマリーン・エクスプレスの運航を管理する香港の船舶管理会社アングロイースタン(Anglo-Eastern)も、タンカーの乗組員と
最後に連絡をとったのは1日だと述べている。
地元メディアの報道によると、ここ1か月で同じ海域で船舶が消息を絶ったのはMTマリーン・エクスプレスで2隻目。
先月にはタンカー「MTバレット(MT Barret)」が行方不明になったが、主にインド人の乗組員らは6日後に解放された。
インド英字紙ヒンドゥスタン・タイムズ(Hindustan Times)は海賊に身代金が支払われたと報じている。
ギニア湾(Gulf of Guinea)ではこれまでにも数隻の船舶が海賊の標的となり、同湾海域の国際航路は混乱し、世界経済への損失は
数十億ドル規模に上るとされている。