NATO米代表、ミサイル開発でロシアに警告 破壊措置も示唆
2018年10月3日 / 02:28 REUTERS
北大西洋条約機構(NATO)米代表部のハッチソン大使
[ブリュッセル 2日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)米代表部のハッチソン大使は2日、
ロシアが禁止対象の巡航ミサイルシステムを開発しているとし、開発を中止しなければ、
米国が破壊活動に出ると警告した。
米国の主張によると、ロシアは1987年に米ソが締結した中距離核戦力全廃条約の禁止対象となる
地上発射ミサイルシステムを開発中。同システムは欧州を核ミサイルの射程内に収めるという。
ハッチソン大使は、米国は外交的解決を目指しているとする一方、ロシアの中距離ミサイルシステム開発が
続けば軍事攻撃も検討する用意があると指摘。「加盟国の攻撃が可能な(ロシアの)ミサイル除去の
可能性について検討することになるだろう」と述べた。
ロシアのタス通信によると、ロシア外務省のザハロワ報道官は、こうした発言は非常に危険であるとの
見解を示し、外務省は米政府に対し詳細な回答を送付することを明らかにした。