安保理 渡航禁止の北朝鮮高官の訪韓を例外扱いで許可へ
2月8日 15時33分 NHKニュース
国連の安全保障理事会は、安保理決議が制裁対象に指定した北朝鮮の高官について、韓国からの要請を受けて、例外扱いで
ピョンチャンオリンピックの代表団の1人として韓国を訪問することを認めることになりました。
北朝鮮は、ピョンチャンオリンピックの高位級代表団のメンバーの1人として、安保理制裁決議で国連加盟国への渡航を禁止されて
いる朝鮮労働党副委員長のチェ・フィ氏を派遣すると韓国に通知しました。
これを受けて、韓国政府は、チェ氏の韓国訪問を例外扱いで認めるよう、安保理の制裁委員会に要請していました。
安保理外交筋によりますと、要請を受けて、北朝鮮制裁委員会の議長を務めるファンオストロム国連大使が7日、安保理メンバー国に
意見を求める手続きを始めたところ、これまでに反対意見は出ていないということです。
このため、安保理はチェ氏の韓国入国を認める見通しで、手続きの期限の日本時間の9日午前5時を過ぎれば正式な決定となります。
チェ・フィ氏は、去年6月に安保理で採択された決議で資産凍結と渡航禁止の制裁対象に指定されており、決議は北朝鮮のメディア
管理と市民を統制する宣伝部門の責任者だとしています。
去年12月に採択された決議は、北朝鮮で人道活動を行ううえで必要性があるか、一連の決議の目的に合致するその他の理由があれば
制裁措置の例外を認めるとしています。