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<チリ暴動:続報>死者7人に、北部と南部の数都市にも非常事態宣言

2019-10-21 15:03:56 | 戦争・内戦・紛争・クーデター・軍事介入・衝突・暴動・デモ

チリ暴動の死者7人に、北部と南部の数都市にも非常事態宣言

2019年10月21日 10:47 発信地:サンティアゴ/チリ      AFP
 

【10月21日 AFP】南米チリの首都サンティアゴ郊外レンカ(Renca)地区で20日、衣料品工場が

略奪・放火されて5人が死亡し、地下鉄の運賃値上げをきっかけに起きた暴動による死者は7人となった。

当局は2夜連続で夜間外出禁止令を出すとともに、世界遺産都市バルパライソ(Valparaiso)や北部の

アントファガスタ(Antofagasta)、南部バルディビア(Valdivia)など複数の都市にも非常事態を

宣言した。

 

 ピーク時の地下鉄運賃が800ペソ(約122円)から830ペソ(約127円)に値上げされたことや

社会的不平等に抗議するデモ隊と、治安部隊の衝突は3日目に突入した。警官隊と軍隊は催涙弾や

放水銃を使用した。 

 

 人口700万人のサンティアゴでは20日、ほぼ全ての公共交通機関がまひし、店舗が閉店したほか、

国際空港では多くの便が欠航した。

 

 20日朝にも、米小売り大手ウォルマート(Walmart)系列の店舗が放火された。この火災について、

当局は当初3人が死亡したと発表していたが、アンドレス・チャドウィク(Andres Chadwick)

内務・治安相は2人が焼死したと訂正した。当初病院で死亡したと発表された3人目の被害者は、

全身の75%にやけどを負っている。

 

 当局によると、同国全土で重大事件が103件報告され、1462人が拘束された。うち614人が

サンティアゴで、848人がそれ以外の地域で拘束された。

 

 デモ隊はサンディエゴをはじめとする各都市でバスに放火したり、地下鉄駅を破壊したり、

信号機を倒したり、店舗を略奪したり、機動隊と衝突している。


チリの首都サンティアゴで、略奪・放火されたスーパーマーケット(2019年10月20日撮影)


チリの首都サンティアゴで、破壊された駐車場の横を通り過ぎる男性(2019年10月19日撮影)


チリの首都サンティアゴ市内の抗議活動で放火された鉄道駅(2019年10月19日撮影)


チリの首都サンティアゴで、兵士らと衝突するデモ隊(2019年10月19日撮影)


 
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