第三の青春-じろさん本舗

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田舎暮らし奮戦記! じろさん本舗プレゼンツ

冒険って?(内なる未踏の地)

2006年11月02日 | ■遊歩資料アーカイブ

ここ数日は、すっかり朝夕が冷え込むようになりました。それまで一見穏やかそうな秋でしたが、気温の変化はすごいです。日中は半そで、朝はフリースという感じ。この20度近い気温の差についていけずに、ついに風邪を召してしまった。情けない!
プランターの自然薯の葉もすっかり黄色くなってきました。明日は一家で芋掘りに出かける予定です。

 【遊歩のススメ】No.02

■冒険とは?
宇宙に飛び出す以外にもう冒険は成立しないと考えられたのも、もう過去の話となりました。今では観光旅行で宇宙へ行ける時代です。

あらゆる極致に人は足を踏み入れました。地上においてほぼ「未踏の地」が失われた現代では、冒険のあり方も変わらずにはいません。よりスポーツ化され、極寒時のアタックとか、無酸素登頂とか、単独横断とか、無帰港渡航とか、なにかしら条件付加が必要になってきました。その内に裸体で登頂とか、竹馬で横断とか、少しマンガチックな光景になりそうです。
最近ではテレビで「チョモランマからの生中継」とかいうことも珍しくはありません。スポーツがそうであったように、猛々しいチャレンジ精神や自らの全存在をかけた行為としてあった冒険が、いとも簡単に「ビジネス」に置き換えられてしまいました。かつては冒険家(登山家)だけが踏みしめていた極限の地も、資金や近代装備さえあればなんら困難はありません。むしろ、大都会の闇のような暗部に足を踏み入れる方が困難かと思います。

これからの「冒険」とはもっと内的な部分で語られ、行われることだろうと想像します。
遊歩のひとつの断面には「冒険」はかかせない条件です。険しさを冒す、あえてリスクを背負う、冒険家でなくても誰でもこういう欲求にかられることがあります。その欲求が何処から沸き上ってくるのか?リスクとは何か? 現代社会の中に満ち溢れている個人的リスクから、もっともっと大きな領域で背負っているリスク、人類が何万年も背負ってきたリスクを考えてみるのも一つの冒険の、そして、遊歩のヒントかもしれません。



 道がなくなり落葉しようとしてゐる 〔山頭火〕

遍歴と言うより冒険に近かったのかな? ふとそんな風に感じました。


■遊歩調査関連記事
 遊歩資料館アーカイブ(2010年収録)に目次があります。









お知らせ

キンドル出版にて、
山端ぼう:著つたなき遊歩・ブラインドウォーカー」を出版いたしました。

遊歩大全をバイブルとして六甲山を巡り歩いた老いた遊歩人とブラインドサイト(盲視)という不思議な能力をもつ全盲の青年とが、巻き起こすミステリアスな物語です。六甲全山縦走から穂高縦走へ・・・
続きは・・・


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
有馬温泉 (Trek)
2006-11-03 07:16:26
★『親父の会』の6名にて、日曜日に芦屋→荒地山→有馬温泉を遊歩しました。
★紅葉は3分ほど。穏やかね天気の下、岩梯子付近のテラスでの一時は気持がいいですね。
★心臓の鼓動が早くならない程度のスローペースで歩いたので、疲れた!ではなく身体が喜んでいるような心地よい疲れが、いい感じです。
★家族行事最優先が原則の『親父の会』は早朝裏山・週末夜間裏山飲み会・が活動の主体で、年に2回ほど男だけで、昼間に遠征に行きます。それでも原則に従い、早く下山して夕食は家族でとる事にしています。
遊歩会にも参加したいのですが、やはり条件的に難しいですね。子供が中学に入ったらまた参加できるでしょう。
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焼酎どうですか? (オットー)
2006-11-03 10:31:15
いろんな歩きがあっていいですね。それも違うバリエーションで状況にあわせて遊歩できるのは!「ちょい裏」ってもしかして、自在の歩きの境地かも?
「親父の会」で自然薯焼酎の賞味はどうですか?
場所教えてくれましたら送りますよ。(年末までには)
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