夏の到来

かすんだ青空
山の頂には雨雲が据わり
路肩には雨の跡が残ってる

そんな中に真夏の日差しを感じ
体をすり抜ける風の中に
漂う空気の匂いに
言葉では現せない五感が
季節の移り変わりを感じている

いつからとは言えないけれど
僕は今日、ある瞬間から
夏の到来を感じた

帰り道は帰路を急ぐ車をぬかさせながら
気持ち良く走れるスピードで
流して走った
夕日が海にオレンジの道を作りながら僕を追いかけてくる
ミラー越しに流れて消えてゆく道、木々や、青空に浮かぶ雲
きっと梅雨明けも近い

`08.07.03