飛んでけ、水曜日!

文学とか言語とか。ゆるく雑記。

グレート・サイレント・マジョリティー

2020-08-16 17:32:03 | 日記

トランプ大統領がたびたび用いる「サイレント・マジョリティー」という言葉は、

初めニクソン大統領が「グレート・サイレント・マジョリティー」として発言したものらしい。

 

「沈黙しているが賛成は多数派だ」という都合のいい解釈をされることが多いと感じる。

しかし、沈黙する者の本意は本人にしか分からないものだ。

賛成かもしれないし、反対かもしれない、様々な考えがあって賛成とも反対とも言えないのかもしれない。

そもそも、その問題について考えていないのかもしれない。

 

小学校の頃から、特に学校では多数決は公平だと思わされている節があるが、

話し合いで大切なのは各々の意見の擦り合わせであって、同じ意見を持つものがどれほどいるかというのは

物事を決める上で、あくまで一要素でしかないと思う。

 

中学生の頃、ある授業でテーマ討論があったのだが、40人のクラスで

なんと39対1、自分一人が他のクラスメイト全員に対立する構図になってしまった。

自分の意見を曲げれば何のための討論会か分からないと思い、懸命に意見を述べたが

最後には先生までもが話し合いに混ざり、39人の味方をした。

討論会なのに、一方的に攻撃されているとしか思えなかった苦い思い出だ…

少数派だとしても、めげずに頑張っていきたいものだ。


終戦記念日

2020-08-16 00:38:15 | 日記

昨日は終戦記念日だった。

『不死身の特攻兵(著・鴻上尚史 )』(講談社現代新書)という新書本を購入した。

9回の出撃から生還した佐々木氏本人へインタビューして書かれたものだ。

この休み中に読もうと思う。

 

終戦記念日、様々なメディアで特集が組まれる。

重い気持ちになるのはもちろんだが、私自身がどう向き合うのが良いか、と戸惑う日でもある。

後世の記憶にとどめなければならないことだとは思っている。

一方で私は戦争を直接体験した人ではなく、その子供世代でもなく、戦争体験を直接聞く機会も

ほとんどなかった。授業や修学旅行での平和学習は受けたが、知識として頭に入っても

どう受け止め消化するのかは難しかった。

 

当然、戦争は起こらないほうがいいに決まっている。

世の中が平和になるよう、考え行動することをやめてはならない。

それでも悲しみの記憶を見せられたり、戦争の反省の話をされたりして、

感じるのは、やはり戸惑いが一番大きい。

 

近年、戦争を経験した語り部が少なくなっているようで、

二次的な語り部や録音、録画などの試みが為されているようだが、

私よりも若い世代はそれをどうやって受け止めていくのだろう。

 

今のところは、戦争について心に留めておくだけでも意味があると思いたい…