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Re:1997.7.5

2007-07-05 20:21:14 | 旧メンバーブログ
世界のひととき

カイロ 夜の散歩

街角に買えない温かさ

夜8時を回る頃、カイロ中心部は人々
でにぎわいはじめる。日中の気温は37,38度
時に40度を超え、熱風が吹く。
日没とともに、うそのように気温がさがる。
涼風が人々を戸外に誘う。繁華街のタラータハルブ通りや
カスルエンニール通りは、日付が変わっても
人出はひもきらなかった。

友人3人と街角でソフトクリームをなめていた大学生の
アブエラ君は、
「家の中は暑いし、友達に誘われて出てきた。
午前2時くらいまでぶらぶらする。」と語る。

大学は夏休みで、昼間は果物屋でアルバイトをし、
1日8エジプトポンド(1エジプトポンドは30円)もらう。
散歩の間に1本1ポンドのソフトクリームを買うのが
唯一の出費だ。

通りには焼きとうもろこしやサンドイッチ、ピーナッツ
清涼飲料水などの屋台が出る。

「エジプト人が夜の散歩に出かけるのは、単に貧しいからさ」
とあるエジプト人のジャーナリストは皮肉っぽくいった。
狭いアパートに大家族が住む環境の悪さも、人々が
散歩に連れ出す要因だ。お金を出せば、ナイル川を運行する
客船や緑豊かなスポーツセンターも楽しめる。
しかし、夜の街角には金で買うことのできない
人間関係の温かさがある。人は、必ず誰かと一緒だ。
家族や友人など親しい人間関係を大事にするエジプト人にとって
「たのしむ」とは「誰かといっしょ」が条件になる。
その最も単純で純粋な形が、この散歩かもしれない。

世界では日没とともに通りから人影が
消える都市が多いのに、カイロの治安のよさが
人々の夜の散歩の楽しさを支えている。

(朝日新聞 1997年7月5日付 夕刊 こらむらうんじより)

大学生になってから、一人暮らしをするようになって活動時間の感覚は
深夜に動いたかもしれない。夜の10時といっても
一人暮らしなので、誰かに迷惑をかける心配もなかったりする。
先日もノリの家で餃子を作ったときには、
5時から買出しをして作り終えて、食べ終わるのに10時、
そのあと、なんだかんで色んな話をしているうちに
翌朝の5時になっていた。

もちろん店でお金を払えば、おいしいものが食べられる
でも、家であれば、飲み食いできるものに制限はあっても
時間に制限はない。自分の家で、みんなで買出しに
行って料理を作って食べるときに、ノリもこのカイロと
同じ感覚を得るのである。
今ではショッピングセンターでは食品売り場は夜の12時まで、
家の近くを5分か10分も歩けば、24時間のコンビニがあり、
まるで、日本全体も眠らない国のようである。
日本は諸外国に比べて、治安の良さが以前はよかったが、
今はどうなのだろう。楽しいひとときを得る時間
それぞれ個人によって任される時代なのかもしれない。

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1 コメント

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Unknown (レイコ)
2007-07-06 03:06:45
お久しぶりー。

友達の家でみんなで一緒につくって食べた料理の味って心に残ってるなぁ。新大はそういうところがいいねぇ。餃子パーティなんて最高だね。時間かかるけど。
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