【消えたユナイテッド93便】
ハイジャックされた4機中、「ユナイテッド93便」のみが建物に激突せず、ペンシルバニア州シャンクスビルに墜落した。
ホワイトハウス突入を目指したハイジャック犯に、乗客たちが抵抗し、その模様は機内から電話で地上の人々に伝えられた。彼らの勇気ある行動でアメリカは救われた、というのが公式説明だ。もちろん、この「実話」は映画にもなった。
しかし、米政府の陰謀を主張する陰謀論者らは、この内容に納得しない。彼らは、これらすべてが捏造だと主張する。
✳️陰謀【ユナイテッド93便の墜落現場には、機の胴体も主翼もなく、検死官は『一滴の血も見ていない』と証言した】
真相【93便の墜落現場に機の残骸は大量に散らばっていた。寸断された遺体のDNA鑑定をした検死官は『一滴の血も見ていない』と証言した】
まずは、93便のハイジャックから墜落までを扱い、映画にもなった『ユナイテッド93』の原作本(中略)から、わかりやすい部分を引用する。
「遺族の中には発見された遺体についてかなり詳しく知りたがった人たちもいた。93便はすさまじい勢いで激突している。全長約45メートルの旅客機が時速575マイル(925キロメートル)で地面に突っ込み、くしゃくしゃに潰れた機体は地中約10メートルまでのめり込んでいた(中略)」
ミラーの説明によると、44名の乗員乗客の総重量は3400キロあった。だが回収された遺体は手足や指が、腱や靭帯、皮膚の一部、結合組織、骨の破片、胴体の一部、顔の表皮、飛び散った歯などと一塊になって回収されただけだったからだ。回収された遺体の60%は身元が確認できなかった。十数名の乗員乗客は指紋や歯科治療の記録から身元が判明した。
残りの26名の身元はヘアブラシや歯ブラシ、近親者の血液から採取したDNA サンプルとの一致で確認された。4人のハイジャック犯のDNA分析もおこなわれたが、名前は特定されていない。外傷が激しいため、各人の死因は『断片化』と記されている。7名の乗員と33名の乗客は他殺と断定され、ハイジャック犯4名は自殺と断定された。
『最初に現場に駆けつけた日でさえ、一滴の血も見ていないんです』とミラーは証言する」
もうおわかりと思うが、陰謀論者は、これら現場の実情を表現した検死官のミラーの最後のセリフ「一滴の血も見ていないんです」だけを引用し、あたかも機の痕跡がなかったのごとく見せかけたにすぎない。 奥菜秀次〈陰謀論の罠〉より
✔️【逆デバンキング〈ピッツバーグライブとワシントンポストに載ったウォレス・ミラーの証言〉】
奥菜秀次はまったく触れていないのですが、ピッツバーグライブとワシントンポストに載ったウォレス・ミラーの証言に次のようなものがあるのです。
「小さな窪地は、あたかも誰かがゴミトラックを持ってきて、3メートルの溝を掘ってからそこにトラックの荷台のゴミを放り込んだようだった。現場にはまったく死体が見当たらず、あたかも激突直前に飛行機が停止して、旅客を降ろしたかのようだった。もっとも気味の悪いことは、現場で一滴の血も見なかったことだ」
おわかりのとおり、奥菜秀次が紹介した証言とはまったく異なります。
奥菜秀次が紹介した証言のネタ元は、映画〈ユナイテッド93〉の原作本です。
この映画は明らかに「9.11に陰謀などないんだよ」とアメリカ国民に思い込ませるためのプロパガンダ映画であり、そんなものの原作本に載っている証言と、ピッツバーグライブとワシントンポストに載った証言、どちらが信用できるかは言うまでもないでしょう。
【まとめ】
●奥菜秀次はピッツバーグライブとワシントンポストに載ったウォレス・ミラーの証言を無視している。
●〈ユナイテッド93〉は明らかにプロパガンダ映画である。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます