クジラの肉が食べられなくなることになりました。
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調査捕鯨打ち切り、存続の危機に (JNN) 「やむをえず調査を切りあげる」(鹿野道彦農水相)
シー・シェパードによる妨害が続いている南極海での調査捕鯨について、政府は「日本の乗組員や船団の安全を確保することが困難になった」として、活動を打ち切り、船団を帰国させることを決めました。妨害活動による帰国は初めての事態で、今回の捕獲頭数はクロミンククジラ170頭とナガスクジラ2頭。合わせて目標の5分の1程度と、過去最低にとどまっています。「日本の調査捕鯨船が来年現れたら、また妨害する」(シー・シェパード代表 ポール・ワトソン容疑者)農林水産省は、次の冬以降の南極海での活動については中止も含めて検討すると説明していますが、今回の決定で妨害活動に屈した形となっただけでなく、1934年から続く南極海での捕鯨が存続の危機に立たされています。(18日17:31)
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小学校の頃、鯨肉には大変お世話になりました。肉と言えば「鯨」というくらい毎週のように給食で出された記憶があります。懐かしい鯨肉ですが、繊維質が多くて子供の歯ではなかなか噛み切れない固い肉でした。まだ豚や牛肉が高価だった頃なので、鯨肉が動物性蛋白質を補給するための食材になっていたのだと思います。今はもうその味もよく覚えていませんが、仮に給食に牛肉と鯨肉が出てきたら迷わず牛肉を選ぶでしょう。
今回の調査捕鯨の打ち切りは、もう時代の流れとして仕方の無いことだと思います。動物の肉がなかなか手に入らなかった時代ならともかく、今はいろいろな食べ物が手に入る飽食の時代です。それなのに鯨肉が好きな一部の人のために、妨害活動と戦いながら生命の危険を冒して南氷洋まで出掛けて行って、鯨を捕獲する理由はありません。鯨に関わる仕事をしている人達には辛い決定ですが、妨害活動に屈したと考えるのではなく、環境保護活動の一環として協力したと考えるほうが前向きだと思います。これで、シー・シェパードの今後の活動がどこへ行くのか判りませんが(次はイルカ漁?)、これを教訓として、次の抗議の口実を与えないように早めの対応を行うべきだと思います。