馬券心理学。次は「穴ばかり狙ってしまう人」への処方箋。競馬を始めた頃は、本命から狙うのが正攻法ということで、本命から流して買うのが普通であり、穴党は「ちょっと変わった人」という目で見ていた。でも本命党は、当たる割に実入りが少ない。そこで穴狙いをして上手く行くとそれが快感になり、穴馬ばかりを狙ってしまう。だいたいこんな感じで、周りを見ると、競馬歴が長い人ほど穴党が多いような気がする。
この本には、いくつか穴狙いの事例が紹介されている。
A 10倍以下のオッズは、バカバカしくて買えない。
B 飛びそうにない本命馬がいるときは、三連単で無理やり穴馬を狙う。
C 三連単のフォーメーションはやたら買い目が増えてしまう。
D 一旦ピックアップした穴馬は、気配が悪くても消せない。
E せっかくWIN5が当たっても、10万円以下の配当では満足できない。
F 「今日こそ当たるかも」と思うと、WIN5を買わずにいられない。
G 当たったも同然のレースがあると、ついWIN5に参戦してしまう。
H WIN5のキャリーオーバー中は、滅茶苦茶買い目が増えてしまう。
WIN5の事例が4つ紹介されている。何度かWIN5をやってみたが、全く当たらず。よく「5レースのうち4レースが当ったのに、凄く惜しかった」と言う話を聞くが、WIN5は最初のレースで外してしまうと、そこで終わり。あとはいくら当たっても関係ない。1レースも当たらなかったのと同じなのだ。外した後はただ見ているだけ。そう考えると、WIN5は配当はともかく、あまり楽しめない馬券だ。
自分の場合、この中で当て嵌まるのは、AとD。10倍以下がバカバカしいとは思わないけれど、ローリスク・ハイリターンを考えるのであれば、10倍以上のオッズは欲しいと思う。またDの探し当てた穴馬を外せないという心情はよく判る。穴党には、穴馬が本命なのだから、本命党が軸馬を外せないのと同じだ。
各項目を見て、自分が勝ち切れない理由がだんだん判ってきました。