キャッシュレス生活のノンフィクションと思って読んでみたら、ノウハウ本でした。
日本でキャッシュレスを実践するのがいかに大変かと言う事がよく判る。
キャッシュレスにすると現金をやり取りする不便さは解消されるし効率も良くなる。しかし
キャッシュレスにすると現金をやり取りする不便さは解消されるし効率も良くなる。しかし
最適な決済手段を選んだり、ポイント還元率や期限、キャンペーン内容を調べたりする等、
事前に予備知識を仕入れておかないとお得感が味わえない。その手間を考えると、結局いつも
同じ決済手段を使うということになるだろう。読んでいくうちに、キャッシュレス生活の方が
面倒臭い感じがした。著者は自分でルールを決めてキャッシュレスで日本中を旅しているが、
使えないところも多くて、現金だったらこんなに苦労することはないのにと思った。
(現金を使わない生活というテーマなので、現金を使ったらこの本は書けませんが)
印象として日本では当面キャッシュレス社会には移行しないと思う。紙幣の信頼性が低い国は
普及が進むようだが、日本は紙幣の信頼度が高い。高齢者でスマホを使えない人もまだまだ
多いし、カード決済でさえ抵抗を感じる人もいる。
この本は、損得勘定には厳しく几帳面な人向けの本だ。キャッシュレス決済時の特典を
マメに調べてマメに使って、お得感を味わいたい。そういう人には参考になるかもしれない。