一概に「システム開発」と言っても作るべきシステムの内容によって仕事の中身は大きく変わる。一般的に言う「業務システム」を作るという仕事、これがやはり何と言っても最も大変な仕事だろう。お客様が大企業であるか中小企業であるかにかかわらず、「法人」の個性をシステム化するという仕事は並大抵ではない。
スケジュールは短く予算は少なく、それでいて要望は限りなく多くあいまいだ。企業の現場でコンピュータシステムを使い始めて半世紀が過ぎようとしているが、この間「業務アプリ」開発の現場で完全な勝利をおさめたプロジェクトは数少ない。いや言い過ぎた、「数少ない」ではなく「ひとつもない」が正しかろう。それぐらい「業務システム」開発は難しい。多くのプロジェクトが一度は負けてボロボロになりながら延長試合をお願いして、お客様の不平不満をかいくぐりなんとか使ってもらえるところまで持って行っている。
業務システム開発のキモは何と言ってもエンジニアの確保だ。できるプロジェクトマネージャとそうでないマネージャの差が大きくつく部分といってもいい。ちょっとしたプロジェクトでも10人から20人はすぐに要員確保できなければ話しにならない。プログラムを書く時期に合わせて50人100人と一気に集める必要も出てくる。当然、できる人材が十分に欲しい。できる人材が楽しくやってくれるチームを作れたなら、プロジェクトはそれだけで成功間違い無しだと思えるだろう。
しかし、予算がない。必要な人材はみんな別案件で忙しいか、そもそもわが社には必要な能力を持っている人材がいないかどちらかだ。つまり、予算も人材もない。それが案件開始が見えてきた時点のプロジェクトマネージャーの立ち位置だ。一人残らずこの位置に立って未来を見通すことになる。
企業の厄介なところは、アマチュアスポーツと違って経験を積むために負けてみるということが大手を振って許される場所で無いことだ。何回も負けて負け続けて負けない方法を学んで行くことがなかなか許されない。小さなプロジェクトで連勝したように見えていたプロジェクトマネージャが本当に勝利の方程式を学んでいるかどうかはわからない。しかし、勝ってきた経験が買われてちょっと大きめのプロジェクトマネージメントを依頼され、ほとんど何も出来ない人というのを何人も見てきた。
人を集め、集めた人を動かす。動いてもらうための原動力は実はプロジェクトマネージャ自身の心の中にある成功させるという強い決意と自分ならできるという強い自分への信頼だ。自分が信じたものをとことん信じ抜く。短期的な負けの繰り返しの中で別のものを信じたくなる気持ちが芽生えても、ぐっと我慢して信じたものを信じ抜く。それを信じた自分をあきらめない。
「マネーボール」という映画を見た。ブラッド・ピットがアスレチックスというプロ野球チームのジェネラルマネージャ役をやっている。映画と現実は大きく異なるのかもしれないが、現実世界のエッセンスが映像に凝縮されているのならば、システム開発のプロジェクトマネージャ(PM)とメジャーリーグのゼネラルマネージャ(GM)の仕事はかなり近い。予算がなく人がいない。あちこちに電話して人を集め、そして切らなければならない。チームを率いるリーダとの折り合いをつけ、プロジェクトが成功するために必要な様々な手法をいたるところで何回も何回も語って聞かせなければならない。全力で取り組むがなかなか成果は出ない。結局負けるかもしれない。
ただし、シーズンが終われば移籍もあり得るゼネラルマネージャに対し、開発シーズンが終わっても運用開始があり運用後のトラブルに神経を尖らせなければならないシステム開発プロジェクトマネージャの精神的負荷は大きい。何が楽しくてこの仕事をしているのだろうと思うぐらいだが、システム化する作業の向こうには、常に未来がある。夢の未来と言ってもいい。誰よりも早く未来を見ることができる仕事がつまらないはずがない。(三)
monipet
動物病院の犬猫の見守りをサポート
病院を離れる夜間でも安心
ASSE/CORPA
センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
「できたらいいな」を「できる」に
OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
短納期HEMS開発をサポート!
GuruPlug
カードサイズ スマートサーバ
株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
スケジュールは短く予算は少なく、それでいて要望は限りなく多くあいまいだ。企業の現場でコンピュータシステムを使い始めて半世紀が過ぎようとしているが、この間「業務アプリ」開発の現場で完全な勝利をおさめたプロジェクトは数少ない。いや言い過ぎた、「数少ない」ではなく「ひとつもない」が正しかろう。それぐらい「業務システム」開発は難しい。多くのプロジェクトが一度は負けてボロボロになりながら延長試合をお願いして、お客様の不平不満をかいくぐりなんとか使ってもらえるところまで持って行っている。
業務システム開発のキモは何と言ってもエンジニアの確保だ。できるプロジェクトマネージャとそうでないマネージャの差が大きくつく部分といってもいい。ちょっとしたプロジェクトでも10人から20人はすぐに要員確保できなければ話しにならない。プログラムを書く時期に合わせて50人100人と一気に集める必要も出てくる。当然、できる人材が十分に欲しい。できる人材が楽しくやってくれるチームを作れたなら、プロジェクトはそれだけで成功間違い無しだと思えるだろう。
しかし、予算がない。必要な人材はみんな別案件で忙しいか、そもそもわが社には必要な能力を持っている人材がいないかどちらかだ。つまり、予算も人材もない。それが案件開始が見えてきた時点のプロジェクトマネージャーの立ち位置だ。一人残らずこの位置に立って未来を見通すことになる。
企業の厄介なところは、アマチュアスポーツと違って経験を積むために負けてみるということが大手を振って許される場所で無いことだ。何回も負けて負け続けて負けない方法を学んで行くことがなかなか許されない。小さなプロジェクトで連勝したように見えていたプロジェクトマネージャが本当に勝利の方程式を学んでいるかどうかはわからない。しかし、勝ってきた経験が買われてちょっと大きめのプロジェクトマネージメントを依頼され、ほとんど何も出来ない人というのを何人も見てきた。
人を集め、集めた人を動かす。動いてもらうための原動力は実はプロジェクトマネージャ自身の心の中にある成功させるという強い決意と自分ならできるという強い自分への信頼だ。自分が信じたものをとことん信じ抜く。短期的な負けの繰り返しの中で別のものを信じたくなる気持ちが芽生えても、ぐっと我慢して信じたものを信じ抜く。それを信じた自分をあきらめない。
「マネーボール」という映画を見た。ブラッド・ピットがアスレチックスというプロ野球チームのジェネラルマネージャ役をやっている。映画と現実は大きく異なるのかもしれないが、現実世界のエッセンスが映像に凝縮されているのならば、システム開発のプロジェクトマネージャ(PM)とメジャーリーグのゼネラルマネージャ(GM)の仕事はかなり近い。予算がなく人がいない。あちこちに電話して人を集め、そして切らなければならない。チームを率いるリーダとの折り合いをつけ、プロジェクトが成功するために必要な様々な手法をいたるところで何回も何回も語って聞かせなければならない。全力で取り組むがなかなか成果は出ない。結局負けるかもしれない。
ただし、シーズンが終われば移籍もあり得るゼネラルマネージャに対し、開発シーズンが終わっても運用開始があり運用後のトラブルに神経を尖らせなければならないシステム開発プロジェクトマネージャの精神的負荷は大きい。何が楽しくてこの仕事をしているのだろうと思うぐらいだが、システム化する作業の向こうには、常に未来がある。夢の未来と言ってもいい。誰よりも早く未来を見ることができる仕事がつまらないはずがない。(三)
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「できたらいいな」を「できる」に
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横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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