政府が、「美しい国づくりに関する特別調査」の要旨を発表しました。
日本を美しいと思う人は53%、美しくないと思う人は43%でした。
美しいと思う人は、自然、技術技能、田園などをその例としてあげました。
美しくないと思う人が何を美しくないと思うかが気になりますが、残念なことに政府は調査しませんでした。
美しくないものは政府という結果になると困るので質問しなかったのでしょう。
いずれにせよ美しくないと思う人が43%というのは問題です。
政府以外に美しくないものをあげると、自然や田園の反対の都市部があげられるのではないでしょうか。
土地がなく、経済が苦しいとなれば人々は自分のことで精一杯です。
しかも都市部では人は流動的ですから都市部を美しくして安住の地にしようとは思いません。
安倍晋三総理は、「美しい国、日本」を強調してさっそうと登場しました。
ところが彼自身も彼の閣僚も、その思考には美しさがありません。
欲望、虚偽、見栄、隠蔽、犯罪の黙認、開き直りが目立ち、心から美しさが消えています。
政府の行動は問題ですが、美しい国をつくろうという政府の言葉は正しいと思います。
美しい国は住みやすい国と思うからです。
突き詰めれば美しくないものは人間がつくったもの、その元になった人間の考えということになります。
だとすれば日本を美しくするには、まず私達が自分の思考を美しくすることだと思います。
次に政府にまじめに政治をやれと要求していくことだと思います。
(参考)内閣府政府広報室「美しい国づくりに関する特別世論調査」(2007.7)