ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

金沢八景の称名寺

2008年10月14日 | Weblog

称名寺の池泉庭園と金堂 広大で遠望が美しい庭園です。

行きたいと思っていた称名寺および金沢文庫に昨日初めて行ってきました。
称名寺は有名な割には管理が悪いとの印象を受けました。

表門から山門までの参道の両側は貧相な店や住宅が建っており、寺の雰囲気を破壊していました。
しかし山門の中は広大な池や森林が保存されていました。
とは言え、金堂は階段や回り廊下をコンクリート板で補修しており、近くで見ると上の木造との調和が悪く、寺の苦しい経済を感じました。
重要な文化遺産でありながら経済的に限界がある宗教団体が管理するという無理が出ています。

称名寺の元は北条実時が建てた持仏堂と言われています。
子の顕時、孫の貞顕の代に堂塔伽藍が増え、盛大な寺になりましたが、鎌倉幕府滅亡とともに衰退したそうです。
しかしその後も権力者から保護を受けましたので数多くの仏像、仏画、書などが現代に伝わりました。
昔は海に囲まれた丘の上にあり、非常に美しいところだったそうです。
今は海の埋め立てが進み、住宅の波が押し寄せ、寺域だけが昔の雰囲気を残しているそうです。

昔の金沢文庫がどこにあったかわからないそうです。
山門を入ると左手に小高い丘がありますが、その丘に昔から隧道(トンネル)がありました。
そのトンネルの向こう側と推定されています。
そこで現在の金沢文庫は昔のトンネルの向こう側に建てられています。
今は昔のトンネルは通行禁止になっています。
その代わりに新しいトンネルがその左側にあります。

金沢文庫には称名寺に伝わった仏像、仏画、書などが保管されています。
残念ながら本好きの北条実時らが集めたり読んだりしたと思われる文書は現代に伝わっていないそうです。