ある横浜の大手不動産会社が造成した町のことです。
200㎡以上の土地がほとんどの美しい町です。
ところが一部の老人がこのままではこの町は老人だけになると騒いでいます。
そして彼らは対策として土地の細分化を認め、敷地面積125㎡ぐらいの戸建住宅を増やせば若い人が入ってくると主張しています。
125㎡ぐらいがいかに狭苦しいか彼らはわかっていません。
私の父は非常に貧しく、私達4人家族は100㎡ぐらいの土地に住んでいました。
車のない時代です。
子供ながら私は絶対狭い土地には住まないと思いました。
現代は駐車場が必要です。
25㎡ぐらい広くても家の狭苦しさは私の父の家なみでしょう。
若い人が買えるかどうかだけでなく、住んでからその家族が住みやすいかどうかと考えるべきです。
125㎡ぐらいでは無理して草木を植えれば狭苦しさを助長してしまいます。
敷地が狭いとどうしても家を境界に近づけて建てます。
火事が起こったら延焼しやすいと思います。
危険です。
200㎡以上の土地だと若い人が入ってこないかというとそんなことはありません。
前の住民が転出すると若い人がいる家族が中古の家付き土地を買って中古の家に住んでいます。
中古つきの200㎡以上を買うことは125㎡ぐらいの新築分譲住宅を買うよりはるかに賢い不動産の買い方です。
比較的広い土地をまず確保することは重要なことです。
今いる老人が亡くなったら間違いなく若い人がいる家族が住むことになります。
老人だけがまた入ってくるということはほとんどないと思います。
したがって老人だけの町になると騒いでいる人は予測を間違っています。
老人は子孫に美しい町を残すことを最後の仕事とすべきです。