コメント
 
 
 
「生きる」  谷川俊太郎 (ゴジ)
2006-08-08 08:52:55
生きているということ

いま生きているということ

それはのどがかわくということ

木もれ陽がまぶしいということ

ふっと或るメロディを思い出すということ

くしゃみすること

あなたと手をつなぐこと



生きているということ

いま生きているということ

それはミニスカート

それはプラネタリウム

それはヨハン・シュトラウス

それはピカソ

それはアルプス

すべての美しいものに出会うということ

そして

かくされた悪を注意深くこばむこと



生きているということ

いま生きているということ

泣けるということ

笑えるということ

怒れるということ

自由ということ



生きているということ

いま生きているということ

いま遠くで犬が吠えるということ

いま地球が廻っているということ

いまどこかで産声があがるということ

いまどこかで兵士が傷つくということ

いまぶらんこがゆれているということ

いまいまが過ぎてゆくこと



生きていること

いま生きているということ

鳥ははばたくということ

海はとどろくということ

かたつむりははうということ

人は愛するということ

あなたの手のぬくみ

いのちということ

 
 
 
 (ゴジ健)
2006-08-08 08:54:37
・・・・・・・・・・。またですね。



かっこよく決めたつもりだったのに・・・。







・・・・・・・・
 
 
 
ゴジ健さん (塾長)
2006-08-08 09:59:45
たまには、「げっ」さんの気持ちが分かっていいではないですか。





いい詩ですね。



ありがとう。







 
 
 
こんばんは☆ (ユリカリ)
2006-08-08 21:32:59
いつもながら、塾長さんの記事からは深く考えるきっかけを頂けます。



私はまだ「ことづたえる」ほどの言葉を持ち合わせてはいないのですが、私が何気なく紹介した本などをどなたかが読んでくれた時には、とてもうれしいし、自分がいた意義を実感できます。



これからは他人の「ことづて」を運ぶだけでなく、自分の中に「言伝える」言葉をもてるように、成長したいと思いました。
 
 
 
真似してみました。 (竜虎の母)
2006-08-08 22:27:00
「頑是ない歌」

      中原中也



思へば遠く来たもんだ

十二の冬のあの夕べ

港の空に鳴り響いた

汽笛の湯気は今いづこ



雲の間に月はゐて

それな汽笛を耳にすると

竦然として身をすくめ

月はその時空にゐた



それから何年経つたことか

汽笛の湯気を茫然と

眼で追ひかなしくなつてゐた

あの頃の俺はいまいづこ



今では女房子供持ち

思へば遠くきたもんだ

此の先まだまだ何時までか

生きてゆくのであらうけど



生きてゆくのであらうけど

遠く経て来た日や夜の

あんまりこんなにこひしゆては

なんだか自信が持てないよ



さりとて生きてゆく限り

結局我ン張る僕の性質

と思へばなんだか我ながら

いたはしいよなものですよ



考えてみればそれはまあ

結局我ン張るのだとして

昔恋しい時もあり そして

どうにかやつてはゆくのでせう



考へてみれば簡単だ

畢竟意志の問題だ

なんとかやるより仕方もない

やりさへすればよいのだと



思ふけれどもそれもそれ

十二の冬のあの夕べ

港の空に鳴り響いた

汽笛の湯気や今いづこ







私は、一昨年癌で亡くなった叔母にもう一度ちゃんとことづけを伝えたいです。

元気になれるからと、普段どおりの会話を続けて見送ってしまいましたから。



 
 
 
ユリカリさん (塾長)
2006-08-09 01:03:56
私では、ユリカリさんのことづけを正確に受け取れないかもしれませんが(なんにしても阪神じゃあね、ヤンキースじゃないですから)、いつも自分なりに何かを受け取っているつもりです。



しばしの休み、ゆっくりなさって英気を存分に養ってください。





 
 
 
母さん (塾長)
2006-08-09 01:08:26
久しぶりに「頑是ない歌」読ませていただきました。

何度読んでもいい詩です、ありがとうございました。



私も先日なくなった従兄弟ともう少し話がしたかったと思っています。

亡くなる前2週間ほどはごく近い身内しか見舞いができなかったものですから、少し後悔があります。



寂しいけど、心の中で語りかけるしかないのでしょうね。





 
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