Julieの音楽劇「探偵~哀しきチェイサー」
2011年バージョンの初日から二日目の出来事
Julie自身も 私も
不慣れな土地で一晩夜を明かすことになって
あれから 1年7ヶ月と二日経って
住み慣れた我が家へ いつ帰れるんだろうと 思い描けないまま
我が家から遠い仮設住宅で暮らすひとも まだまだたくさんいて
津波で みんな流されて
イノチは もらったけれど 生活が 一変したひとたちも
津波が 寸前まできたけれど 住む家は流されなかったけれど
暮らしに必要なものが すべて流されて
同じ地域 同じ町に暮らしていても それぞれ 環境は違って
生まれて初めての経験をすることになった二日前に
さんぽの途中に ぽっかり浮かぶ白い雲の写真を撮ったJulie
そして あの日から1年たった3月11日に
3月8日の雲~カガヤケイノチ 4つの組曲にして Julieの思いを歌にこめて発表して
ずぅっと前に Julieのお芝居を観に空飛んでフランスまで行ったひとは
言葉が通じる日本なら
交通手段があるなら
ひとりで どこへでも行けるようになって
ひとのために何かをしてあげられる自分ではないので
あの日から1年7ヶ月経った ともの日常の中に 自分の日常を重ねることに
テレビの映像は カメラの目線だから
自分の目線でみつめることにして
一関から乗った路線バスから みつめた車窓
黄金色の稲穂や ススキやコスモスに 秋の景色に囲まれた単線のレール
錆色になったまま
山間を抜けたら 穏やかな青い海
海だけをみつめていたら キレイな風景だけど
海のこっち側の 流された跡と一緒に みつめたら 言葉もみつからなくて
あの日の翌日に テレビで見た映像が思い出されて
あの日から 1年7ヶ月も時間が進んでいても かわらない風景に
車窓の風景がにじんで
陸の上に乗り上げた 大きな船も あのときのまま
津波で 流され いろんなとこにぶつかって すくらっぷみたいな車も まだ積み重なって
大きな建物の鉄骨も曲げるほどの水の力
あのとき見た映像と違うのは ガレキの山に雑草がいっぱい
コンクリートの建物 形はそのままで
中は からっぽ
時間が進んでいるのに 風景は あのときのまま
涙でぬれたメガネをふいたりしているうちに
ともの待つバス停に到着
ともの庭で収穫したものを使っての手料理で
ちょっと遅めのお昼ご飯食べて
ともの暮らしている町の10月13日の空
コバルト色に ぽっかり浮かぶ白い雲
ちょっと高台の国道ではなく 湾沿いの 細い道を二人で てくてく
多くのひとが車での生活だから 歩いているひとにすれ違うこともなく
細い道 土嚢を積み上げて高くして
新たにつくられて
車がすれ違えるように 途中 途中に 待機場所があって
津波で流された跡ばかりみつめていたら
つりをしている風景に出合えて
ココロがちょっと和んで この風景と パチリして
夕方で気温も低かったので 長いコート着て 帽子はとものを借りたら ハロウィンなペコちゃんみたいになって
線路のレールも 駅舎も 津波に流されて
駅周辺も みんな流されて 駅前の景色も変わってしまって
流された跡には たくましい雑草の群れ
あのときから テレビでは
くじけそうなひとたちに
がんばろう!なんて 言葉がいっぱいだったけれど
♪頑張らないでいい 泣いていいのに~
♪笑って生きて行くしかないのですね~
って歌うJulie
暮らしていく環境がかわっても
それを受け入れて
♪寡黙に前を向くしかないのですね~
たくましく成長している雑草のように
雑草をパチリしようとしたら ともが楽しい影にしてくれて
フランスで めぐり合った二人
よく並んで Julie鑑賞したっけ
ずぅっと前の 泉佐野の2階席
みんな着席鑑賞だったけど
Julieと一緒に楽しんでる最前列な二人に
見えないから座ってなんて言葉を投げつけるひとはいなくて
翌日の仙台イズミティ21
渋谷の初日には まだまだ Julieの思いが受け入れられなかったともだけど
あれから3ヶ月ちょっと経って 日にち薬が効いたみたい
♪笑って生きて行くしかないのですね~
♪寡黙に前を向くしかないのですね~
Julieと鉄人バンドのコーラスと一緒に 歌ったわって
そんなともの 後ろ姿を ちょっとはなれた高台の席から確認できて
秋刀魚がいっぱい 水揚げされる港の風景
かもめがいっぱい 翼を広げて
あの日に
いっぱいの魚もイノチ落として
かもめの餌になって
いきなり目の前に餌がいっぱいになって
あんまり いっぱい食べ過ぎて イノチ落としたかもめたちもいたそうだから
食べること 飲むこと
ほかのことも 程々に
つきまとう欲
どこで セーブするかは ひとそれぞれ 難しい課題
かもめの向こうに見える建物
津波に流された跡ではなく あの日に建設途中だった建物で
鉄骨も錆色になってしまったけれど
ようやく 工事が再開されたそう
仮設で 暮らしに必要なものが 整備されている途中
いろんな優先順位があるのだろうけれど
車社会の町だけれど
鉄道は いつ
昨日 見送ってくれた東北のじゅりともさんたち
仙台から遠いけれど日帰りできたひともいれば
仙台から近いけれど 交通が不便だから 1泊して 翌日家路についたひともいて
UPされた写真も、1枚ずつしっかり見せて頂きました。感謝。
今の私は、ジュリーの新曲を応援することで…間接的にしか被災地の方々と関われませんが、仙台まで遠征されたファンの方の志の高さには、心より敬服を致して居ります。
記事、有り難う御座居ました。
CDを聴いて 生のJulieの歌声聴いて
そして 足を運んだいろんな会場で Julieと一緒に歌って
それだけで 被災地に思いは届くような気がして。
いろんなものを失っても前を向いているひともいて。
自分の目で 実感して Julieの歌のように するしかって
今までの暮らしが戻るまで はかりしれない時間がかかりそうで復興の文字 簡単には使えないって実感しました。