♪夢見る時間が過ぎたら♪

歌人生60周年もうすぐの「沢田研二」のページをめくりながら
今と昔を紡ぎながら

あの日から1年7ヶ月と二日目の雲は

2012年10月15日 23時20分50秒 | 沢田研二

Julieの音楽劇「探偵~哀しきチェイサー」

2011年バージョンの初日から二日目の出来事

Julie自身も 私も

不慣れな土地で一晩夜を明かすことになって

あれから 1年7ヶ月と二日経って

 

住み慣れた我が家へ いつ帰れるんだろうと 思い描けないまま 

我が家から遠い仮設住宅で暮らすひとも まだまだたくさんいて

津波で みんな流されて 

イノチは もらったけれど 生活が 一変したひとたちも

 

津波が 寸前まできたけれど 住む家は流されなかったけれど

暮らしに必要なものが すべて流されて

 

同じ地域 同じ町に暮らしていても それぞれ 環境は違って

 

生まれて初めての経験をすることになった二日前に 

さんぽの途中に ぽっかり浮かぶ白い雲の写真を撮ったJulie

そして あの日から1年たった3月11日に

3月8日の雲~カガヤケイノチ 4つの組曲にして Julieの思いを歌にこめて発表して

 

ずぅっと前に Julieのお芝居を観に空飛んでフランスまで行ったひとは

言葉が通じる日本なら 

交通手段があるなら

ひとりで どこへでも行けるようになって

 

ひとのために何かをしてあげられる自分ではないので

あの日から1年7ヶ月経った ともの日常の中に 自分の日常を重ねることに

 

テレビの映像は カメラの目線だから

自分の目線でみつめることにして  

 

一関から乗った路線バスから みつめた車窓

黄金色の稲穂や ススキやコスモスに 秋の景色に囲まれた単線のレール

錆色になったまま

 

山間を抜けたら 穏やかな青い海

海だけをみつめていたら キレイな風景だけど

 

海のこっち側の 流された跡と一緒に みつめたら 言葉もみつからなくて

あの日の翌日に テレビで見た映像が思い出されて

 

あの日から 1年7ヶ月も時間が進んでいても かわらない風景に 

車窓の風景がにじんで

 

陸の上に乗り上げた 大きな船も あのときのまま

津波で 流され いろんなとこにぶつかって すくらっぷみたいな車も まだ積み重なって

大きな建物の鉄骨も曲げるほどの水の力

あのとき見た映像と違うのは ガレキの山に雑草がいっぱい

コンクリートの建物 形はそのままで

中は からっぽ

 

時間が進んでいるのに 風景は あのときのまま

 

 

涙でぬれたメガネをふいたりしているうちに

ともの待つバス停に到着

 

ともの庭で収穫したものを使っての手料理で

ちょっと遅めのお昼ご飯食べて

 

ともの暮らしている町の10月13日の空

コバルト色に ぽっかり浮かぶ白い雲

 

 

ちょっと高台の国道ではなく  湾沿いの 細い道を二人で てくてく 

多くのひとが車での生活だから 歩いているひとにすれ違うこともなく

細い道 土嚢を積み上げて高くして 

新たにつくられて 

車がすれ違えるように 途中 途中に 待機場所があって

 

津波で流された跡ばかりみつめていたら

つりをしている風景に出合えて 

ココロがちょっと和んで  この風景と パチリして

 

夕方で気温も低かったので 長いコート着て 帽子はとものを借りたら ハロウィンなペコちゃんみたいになって

 

線路のレールも 駅舎も 津波に流されて

 

駅周辺も みんな流されて  駅前の景色も変わってしまって

流された跡には  たくましい雑草の群れ

 

 

あのときから テレビでは 

くじけそうなひとたちに

がんばろう!なんて 言葉がいっぱいだったけれど

 

♪頑張らないでいい 泣いていいのに~

♪笑って生きて行くしかないのですね~

って歌うJulie

 

 

暮らしていく環境がかわっても 

それを受け入れて 

♪寡黙に前を向くしかないのですね~

 

たくましく成長している雑草のように

 

 

雑草をパチリしようとしたら ともが楽しい影にしてくれて

 

フランスで めぐり合った二人

よく並んで Julie鑑賞したっけ  

ずぅっと前の 泉佐野の2階席

みんな着席鑑賞だったけど 

Julieと一緒に楽しんでる最前列な二人に

見えないから座ってなんて言葉を投げつけるひとはいなくて

 

 

翌日の仙台イズミティ21

渋谷の初日には まだまだ Julieの思いが受け入れられなかったともだけど

あれから3ヶ月ちょっと経って 日にち薬が効いたみたい

♪笑って生きて行くしかないのですね~

♪寡黙に前を向くしかないのですね~

Julieと鉄人バンドのコーラスと一緒に 歌ったわって

 

そんなともの 後ろ姿を ちょっとはなれた高台の席から確認できて

 

秋刀魚がいっぱい 水揚げされる港の風景

 

かもめがいっぱい 翼を広げて

あの日に 

いっぱいの魚もイノチ落として

かもめの餌になって

いきなり目の前に餌がいっぱいになって

あんまり いっぱい食べ過ぎて イノチ落としたかもめたちもいたそうだから

食べること 飲むこと 

ほかのことも 程々に 

 

つきまとう欲

どこで セーブするかは  ひとそれぞれ 難しい課題

 

 

かもめの向こうに見える建物

津波に流された跡ではなく あの日に建設途中だった建物で

鉄骨も錆色になってしまったけれど

ようやく 工事が再開されたそう

 

仮設で 暮らしに必要なものが 整備されている途中

 

いろんな優先順位があるのだろうけれど

車社会の町だけれど  

鉄道は いつ

 

 

 昨日 見送ってくれた東北のじゅりともさんたち

仙台から遠いけれど日帰りできたひともいれば

仙台から近いけれど 交通が不便だから 1泊して 翌日家路についたひともいて

 

 

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2 コメント

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初めまして。 (えいこはん)
2012-10-16 10:24:25
「♪夢見る時間が過ぎたら♪」の、一連の記事を読まさせて頂いているうちに、目頭が熱くなって…。
UPされた写真も、1枚ずつしっかり見せて頂きました。感謝。
今の私は、ジュリーの新曲を応援することで…間接的にしか被災地の方々と関われませんが、仙台まで遠征されたファンの方の志の高さには、心より敬服を致して居ります。
記事、有り難う御座居ました。
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初めまして (juli-peko)
2012-10-16 21:40:13
>えいこはん
CDを聴いて 生のJulieの歌声聴いて
そして 足を運んだいろんな会場で Julieと一緒に歌って
それだけで 被災地に思いは届くような気がして。

いろんなものを失っても前を向いているひともいて。
自分の目で 実感して Julieの歌のように するしかって
今までの暮らしが戻るまで はかりしれない時間がかかりそうで復興の文字 簡単には使えないって実感しました。
返信する

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