ことしのスケジュール(1977年)は日劇のステージのあと、
どんな具合になっていますか。
ことしを契機に、あなたに求められるものが成熟さだとしたら、
あまりタイトなスケジュールを組まず、
ゆうゆうマイ・ペースで仕事をしてほしいと思います。
わたくしは、沢田研二という人は、
日本のポップス界の生んだ超大物スターのひとりだと信じて疑いません。
それだけに、働き過ぎて自滅するなんてことがあっては絶対ならないと思うんですよ。
日ごろ、ご無沙汰ばかりで、ゆっくりお目にかかる機会に恵まれませんが
そのうち、奥様とごいっしょにお会いしたく存じます。
では、お元気で―。
元旦
沢田研二くんへのちょっと長い年賀状 音楽評論家 阿部 寧